信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【プレビュー】井上尚弥vsアラン・ディパエン!モンスター、2年ぶりの凱旋試合!

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

毎日ボクシング、ボクシング。

12/9(木)は、私は見れませんでしたがダイヤモンドグローブ。

12/11(土)は、田中恒成vs石田匠の一戦がライブ配信。

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そして12/12(日)はビッグボクシング・デー、ロマチェンコvsコミー、そしてドネアvsガバリョ。

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本来はジョンリエル・カシメロvsポール・バトラーというWBO世界バンタム級タイトルマッチもセットされていましたが、カシメロが計量前に体重を落としきれず、病院に搬送。カシメロはこの試合から撤退してしまいました。

代わりにジョセフ・アグベコ(ガーナ)がバトラーの相手になるようです。

アグベコは何でしょうか、準備をしていたのでしょうか。。。?アンダーカードにも名前はなかったような気がしますが、突然現れて計量をクリア。

公式発表もバトラーvsアグベコとなっていますね。

プロベラムにとっては、バトラーが世界王座へと返り咲く可能性が大きく増えた、といえますが、かわいそうなのはWOWOW。井上尚弥の対抗王者ということで、折角話題のカシメロの放映権料を購入し、深夜とはいえ放送枠を大きくしてまで打ち込んだにもかかわらず、この仕打ち。

こうなるとバトラー、アグベコ、どちらでも良いので期待できる強さをみせつけてもらいたいものですね。

 

↓それでも、エドワーズとニエテスは出ますからね!

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この他にもドミトリー・ビボルvsウマール・サラモフ、亀田和毅vsヨンフレス・パレホなんかもありますね。

そしてこの土日が終わると、今度はすぐに12/14(火)。

日本ボクシング界最大のアイコンである、井上尚弥の登場です。

今回のブログでは、数日後に迫った井上vsディパエン、そのアンダーカードのプレビュー記事です。

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12/14(火)PXB WORLD SPIRITS

WBAスーパー・IBF世界バンタム級タイトルマッチ

井上尚弥(大橋)21勝(18KO)無敗

vs

アラン・ディパエン(タイ)12勝(11KO)2敗

ボクシングには絶対はありません。なので井上が100%勝つ、とは言えない(というか言いたくない)とはいえ、やはりどう考えてもディパエンの勝ち筋は非常に薄い。

 

現在のバンタム級世界トップ戦線を見渡して、井上を困らせてくれそうなボクサーはほとんどいないので、それも致し方有りません。井上相手に優位予想となるボクサーに至っては、皆無といっていいでしょう。

井上に次ぐバンタムは、ノニト・ドネアで満場一致を見ると思うのですが、両者の間には2019年11月時点よりも差が大きくなっているような気もします。(これをドネアは12/12の試合で覆してもらいたい)

井上自身もヒリヒリするような試合がしたい、と思っていると思いますが、ファンもやはり井上と強者との試合が見たい。なかなか上手くいかないものです。

↓アラン・ディパエンについて

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唯一の救いは、ディパエンがアップセットを起こす心づもりで来日してくれていること。ホテルのフロアを貸し切り、そのフロア内で最終調整を行うディパエンは、タイで200ラウンズに渡るスパーリングを消化。

大橋ジムは練習場所を提供したものの、その練習場所には現れなかったとのことで、何かしらの秘策を持って臨むのかもしれません。

さすが、井上の呼びかけに即刻応答しただけのことはあります。

ディパエンのストロングポイントはそのパンチ力にあり、あとは井上の強打に耐えうるタフネスがいかほどか、というところが、今回の一戦の肝であり、それによって「井上が何ラウンドで倒すのか」が焦点となっているのだと思います。

この超がつくほど劣勢の下馬評、そして敵地、是非ともディパエンの奮闘に期待したいものです。

そして、ディパエンにとって悪い知らせが、井上に一切の油断がないこと。圧倒的優位予想だったテオフィモ・ロペスが、伏兵ジョージ・カンボソスJrに負けたとみて、気を引き締めた井上に残念ながら死角は見えません。

 

あとはこの大一番に際し、これまで見せてきた実力を何倍も増幅した姿を、ディパエンが見せられるかどうかが鍵。敗北がほぼ確定的な中で、ディパエンが粘る、頑張る、もしくは井上に強いパンチを一発でも当てる事ができれば、今後プロスペクト相手のテストマッチ等に、道が拓けるかもしれません。

ディパエン、ガンバ。

WBO世界ミニマム級タイトルマッチ

ウィルフレド・メンデス(プエルトリコ)16勝(6KO)1敗

vs

谷口将隆(ワタナベ)14勝(9KO)3敗

勝敗についてはこちらがメインイベント。このセミファイナルにセットされた一戦が終われば、もうあとはフェスみたいなものです。

2016年にプロデビューしたメンデスは、2019年8月にビック・サルダール(フィリピン)を破って初戴冠。現在25歳とのことなので、弱冠22歳で王者となった俊英ですね。

 

サルダールは山中竜也(真正)から王座を奪い、防衛戦で谷口将隆を退けたボクサーですので日本でも非常に有名ですが、谷口戦からたったの6ヶ月で陥落。現在はWBA世界ミニマム級王者に返り咲いています。

このメンデスは165cmとこの階級では長身なほうで、テクニカルなサウスポー。やや低く構えた姿勢からリードを伸ばし、距離を測って入ってきたところに左ストレートを合わせるカウンターパンチャーです。

ステップも巧みで、ほんの少し距離をずらすバックステップや、右フックを打ったあとのサイドステップ、この打ち終わりのケアは良いですね。自ら近づいての右ボディも良いですが、このボディは効くパンチではありませんので、どちらかというとパフォーマンスかなと思います。

ちなみに私が見たのは前戦、ガブリエル・メンドサ戦ですが、チャンスにはしっかりとした左ストレートを打ってストップに持ち込んでいました。

その前には京口紘人(ワタナベ)に挑戦して、序盤良い勝負をした突貫ファイター、アクセル・アラゴン・ベガ(メキシコ)を負傷TKOに破っています。あの低く入ってくるベガの圧力にも屈しなかったとすれば、やはりステップワークが良いのだろうと思います。

 

谷口は、ここ数戦、大きく成長したボクサーだと思います。

もともと基本的技術は高く、総合力の高いサウスポーでしたが、サルダールに敗れて以降は気持ちの強さも感じるようになりました。

石澤開戦での戦いはお見事で、日本タイトル戦となった佐宗緋月戦、初防衛戦の仲島辰郎戦では格の違いを見せてのTKO勝利を挙げています。

この谷口はどのような戦い方を選択するのか、というのが気になりますが、「挑戦者らしく戦う」との言があり、いつもよりもアグレッシブに攻める事が予想されます。

確かに、待ちのボクシングをするメンデスを相手に、こちらも待ってしまっては挑戦者としてはいけません。しかも今回はジャッジが全員日本人、もしタイトルをとったとしても明白な勝利でなければケチもついてしまいますし、井上尚弥という冠が後に控えるタイトルマッチで、凡戦ともなりかねません。

 

個人的な気持ちとしては、何が何でも、どういう勝ち方でも良いので勝利してもらいたい。

かつて幾度もタイトル戦に失敗してきた谷口、そして同門には重岡兄弟がおり、もしここで失敗したとすれば、次のチャンスが回ってくるのは当分先になってしまいそうです。

基本的には挑戦者らしく自分から攻める、というのは良いと思いますが、変に気負わず、変幻自在な戦いを是非お願いしたい。

世界タイトル奪取に期待です。

55.0kg契約8回戦

武居由樹(大橋)2勝(2KO)無敗

vs

今村和寛(本田フィットネス)2勝(1KO)1分

これもまた興味深い一戦です。武居由樹は元K-1王者、デビュー以来2戦連続1RKO勝利中とその話題に負けない強さを誇っています。

デビュー2戦目は、当時パーフェクトレコードを持つ竹田梓(高崎)を右フック一発で仕留めてしまったのは驚きでしたね。かなりのポテンシャルを秘めている事についてもう疑いはありません。

ここがA級初戦となり、選んだ相手がなんと今村です。

今村はアマで国体3位となったボクサーで、アマ名門の日本大学の出身。とはいえ、リーグ戦にレギュラー出場していたか、というとそうではなく、日大の厚い選手層の中では常に2番手、3番手だったボクサーです。

 

ただ、この今村は前戦、辰吉戦では分の良いドロー。2Rの途中でバッティングが起き、その傷がもとで2R終了間際に負傷ドローとなってしまいましたが、見せ場もつくり、あのまま続けていればもしかするとスター候補、辰吉を喰っていた可能性もあるボクサーです。

アマ出身のスキルはありながらも、積極的に前に出るファイター。確か井上尚弥のファン・カルロス・パヤノ戦の前に、大橋ジムに呼ばれて井上とのスパーリングを行っていたと思いますが、その井上とのスパーリングを契機として変わった、という記事をどこかで見た気がします。

武居にしても、今村にしても、未だプロボクシングでは未知数。スピード、パワーはおそらく武居が優れているにしても、今村はやりづらいサウスポー、勝負はわかりません。

これもまた、楽しみな試合になりそうです。

 

58.5kg契約8回戦

松本圭佑(大橋)3勝(3KO)無敗

vs

荒木貴裕(JBスポーツ)12勝(4KO)10敗

デビュー4戦目のプロスペクトが、プロ22戦を経験しているベテランを迎えます。大橋ジム期待の松本は、幼い頃から父・松本好二の教えを受けている叩き上げの「大橋ジムボクサー」。アンダー15の大会では5連覇、アマでも全日本選手権準優勝、国際大会でも結果を残しているボクサーです。

アマ時代にはライバル対決で泣かされたこともあり、プロでも内容的には厳しい試合を勝ち抜いてきており、3戦とはいえなかなか骨太。

当然、荒木のキャリアには敵いませんが、どこかで大きく花開いてほしいと願うボクサーの1人です。

荒木はこの試合、相手選手所属ジム興行でのBサイドの位置。アマエリートとはいえ、A級2戦目の松本に対してキャリアの差を見せたいところでしょう。

 

おそらく下馬評としては松本の優位でしょうが、荒木がどこまで意地を見せられるのか、注目です。

スーパーバンタム級8回戦

石井渡士也(REBOOT.IBA)4勝(3KO)1敗

vs

藤岡拓弥(VADY)10勝(1KO)10敗1分

スーパーバンタム級ランカー対決。石井は井上尚弥のスパーリングパートナーとして名を上げ、わずか4戦目で世界挑戦経験者の元日本王者、石田匠(井岡)にチャレンジ。

このチャレンジこそ実らなかったものの、おそらく学びは大きく、復帰戦となった前戦では強豪・南出仁(セレス)を5Rで撃破。これは非常にハイレベルな、素晴らしい試合でしたね。

↓神興行のうちの一試合だった前戦。

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対戦相手の藤岡は前戦でタイトル挑戦経験者、河村真吾(ミツキ)に競り勝ちランクイン。評価の高い石井との1戦を受けるのは、非常にリスキーだと思いますが、勇敢ですね。

打ち合いの得意という藤岡は乱打戦に持ち込みたいところですが、石井はかなり総合力も高く、パワーもあるボクサー。

藤岡の勝ち筋を見つけることはなかなか難しいですが、粘り強く頑張ってもらいたい。

他に4回戦が2試合、全7試合の興行となっています。

 

放送・配信

今回の放送は、ひかりTV又はAMEMAで生配信。PPVの金額は3,960円(税込)とやや高額に思う方もいるかもしれません。

ABEMAプレミアム会員に登録すれば、このPPV自体は割引で買えるようですので、今までにABEMAプレミアム会員に登録したことがない、という方はプレミアム会員の無料期間というものがあるのでお得です。

私は過去、ボクシングを見るために登録した覚えがあるので、どちらにしろ変わりません。

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それから、ABEMAのアプリ内で購入しようとすると非常に高くなってしまうので、注意が必要です。Webからいってくださいね。

ちなみに、過去の記事で「ひかりTV」の無料会員になればPPVを購入できます、ということを書いてしまったんですが、今日やってみたら買えませんでした。。。

どうやら「お手がるプラン」という無料プランは、TV向けのプラン(無料)のようで、ひかりTVを引いたけど、休止する、みたいなプランのようです。失礼しました。

↓なので、私もABEMAで購入しました。

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カシメロのことは残念ですが、他にもたくさん試合はあります。カシメロと我々(というか井上)は縁がなかった、ということです。おそらくもう井上とカシメロはバンタム級では関わる事はないでしょう。

過ぎた事は仕方ありません、気持ちを切り替え、まずはここからのボクシングウィークを楽しみましょう!

 

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