一気に寒くなりましたね。
私の住んでいる地域ではもう最低気温はゆうに一桁で、来週の一番寒い日の最低気温は2度です。田舎なので熊出没のニュースが多く、今は冬眠前の熊たちがラストスパートをかけるがごとく頻繁に出没しています。彼らはもうチャンピオンシップラウンドに入っているのでしょう。
さて、今週末は2日連続、キルギスでのSAIKOU&LUSH興行。
さほど興味を引く興行ではなかったので完全に見落としていましたが、初日はカシメロvs亀田京之介がメインかと思っていましたが違ったみたいで、2日目はルイス・ネリvsサタポーン・サアットがメインかと思っていましたが違ったみたいです。
ということで今回のブログは、2日間にわたるSAIKOU&LUSH興行のプレビュー。

10/25(土)キルギス
この興行のメインイベントは、WBAアジアライトヘビー級王座決定戦、ディムロド・サティバルディエフ(キルギス)vsアセマル・ウェルム(南アフリカ)だそうです。
この戦いをメインイベントに持ってきたのは、開催場所がキルギスだから、やはり地元のボクサーを、ということなのでしょう。
Bサイドで呼ばれたウェルムは、9勝(5KO)2敗1分という戦績で、南アフリカでデビュー、ここ数戦はタンザニアで戦っています。
。。。。?
拠点がアジアなのか、と思いきや、彼の主戦場はアフリカを出ていません。なぜアジアの冠のついたタイトル戦に出るのかは謎ですね。
ウェルムはこれまで強敵との対戦はなく、どちらかというとAサイドのサティバルディエフにタイトルを取らせるための試合、ということになるのでしょう。
ただ、このサティバルディエフもアマチュアで大きな勲章を手に入れたボクサーではなさそうで、プロ戦績も15勝(6KO)5敗と振るわず、将来を期待されているとは言い難いボクサーです。
キャリア野中で3連敗も経験しているこのボクサーは、それでも過去に元世界タイトルチャレンジャー、マキシム・ウラソフに勝利した経験もあるようですね。
そしてセミファイナルがジョンリエル・カシメロ(フィリピン)vs亀田京之介(MR)。
元世界3階級制覇王者、カシメロは、思い切り振ってくる左右のフックにパワーを持つボクサーです。ただ、もう36歳となっており、どちらかというと「年齢で衰える」タイプのボクサーですから、この戦いでの仕上がりは気にかかるところ。
特にスタミナ面では大きな不安があり、果たして彼が3R以上動けるのかどうなのか、が最も不安な部分ですね。
亀田は良いカウンターを持っており、スタミナもタフネスも良いものを持っていると思いますが、いかんせんその言動がボクシングファンの気持ちを逆撫でするボクサーです。
長丁場に持ち込めば、亀田にも勝つチャンスは十分にあると思いますから、前半を生き延びられるかどうか。いずれにしろ、両者ともにガンガン行くタイプではないので、カシメロが相手を舐めて最初から突進する、ということがなければ、お見合い展開になりそうです。
とまあ、この興行で最も注目なのはこちら。
IBF世界フライ級2位決定戦
レネ・カリスト(メキシコ)23勝(9KO)1敗1分
vs
ハサンボーイ・ダスマトフ(ウズベキスタン)7勝(5KO)無敗
五輪2大会連続ゴールドメダリスト、ハサンボーイ・ダスマトフ。プロ8戦目で挑戦者決定戦二出場です。
現在、IBFの王者は矢吹正道(緑)で、1位はフェリックス・アルバラード(ニカラグア)、この両者は11月か12月に指名試合とのことなので、この2位決定戦のボクサーはその次に挑戦権がまわってくるのか、それともファイナル・エリミネーターをクリアしなければならないのかよくわかりませんが、ともかく世界タイトルまではあと一歩、という試合です。
レネ・カリストはIBF世界スーパーフライ級で2度、王座決定戦を戦ったボクサーで、1度はドロー、2度目は敗北を喫し、タイトル獲得はならず。
1階級下げての挑戦は、ウィリバルド・ガルシアのガチャガチャした突進をさばけなかったカリストにとっては良い選択だと思います。とはいえ、中間距離のボクシングをすればダスマトフの方が上回るのではないか。。。
カリストとしても、負けるためにリングに上がるわけではないでしょうから、なにか策をもってジャイアント・キリングを目指すはずで、どのようなスタイルで戦うかは非常に興味深い。
果たして、世界戦までたどり着いた実力を持つレネ・カリストは、五輪2大会連続金メダリスト、ハサンボーイ・ダスマトフにプロの洗礼を浴びせる事ができるのか、このファイトは非常に興味深いですね。
ところでBoxRec見ると、現時点でもう体重が乗ってましたが、ダスマトフが115lbsと出ています。これはスーパーフライ級のリミットでは??完全に115lbsにあわせたようなウェイトなので、これはなにかの間違いなのか、それとも興行主が間違って伝えたとか??
まあ、よくわかりませんね。
この日の興行には佐野遥渉も登場、無敗のフィリピン人とWBAアジアのスーパーフライ級タイトルマッチに臨みます。
10/26(日)キルギス
さて、の日のメインイベントはサマト・アブディラフマノフ(ロシア)vsブレンドン・デネス(ジンバブエ)というミドル級超のカード。
このアブディラフマノフは国籍こそロシアですが、キルギス生まれらしく、これも初日同様の理由でのメインイベントでしょう。戦績は2勝無敗。
相手のデネスは14勝(10KO)5敗という戦績です。
これは全然興味が湧きませんね。
セミファイナルにルイス・ネリが登場。対戦相手のタイ人は17勝(9KO)2敗、そのレジュメは「戦績の良すぎる」タイ人ほどではありませんが、当然ネリの相手としては語るべくもないレジュメです。唯一強敵との対戦経験があるとすれば、2024年の中野幹士(帝拳)戦で、これは当然7RTKO負け。
その前の試合ではケネス・ラバー(フィリピン)が登場、前戦のルイス・コンセプシオン(パナマ)戦では若干評価を落とした節もありますが、はっきり言って23歳という若さで老獪なコンセプシオンというのはなかなか難しい相手だったと思いますから、真っすぐ行ってバーンと倒す、というボクシングだけでなく、様々なスキルを身につければとんでもないボクサーになりそう、だと思っています。
今回の相手はルシアーノ・フランシスコ・バルドー(アルゼンチン)というボクサーで、181cmという長身のボクサー。いろいろな相手とやって、経験を積む時期なのかもしれませんね。ラバーが様々なタイプと対戦し、それを攻略し、力任せだけではないボクシングを身につければ、この階級において日本人ボクサーの脅威となるボクサーに育ってくれそうです。
配信情報
これらの興行は、ABEMAでライブ配信。
10/25(土)の興行は、日本時間で15:30の配信開始で、10/26(日)の興行も日本時間で15:30の開始です。
メインの時間等はよくわからないので、いつも通り、興行が終わってから見逃し配信で視聴すると思います。
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