とうとうこの日が来てしまいました。
ド平日のトンデモ興行。
地域タイトル戦が4つ組み込まれたクアドラプルタイトルマッチ興行、かつ、大注目の片岡雷斗のプロデビュー戦、そして坂井優太。
全試合を見逃し厳禁なこの興行、平日開催は時間的にも集中力的にもかなりキツい。
やっぱりボクシングファンはニート、フリーターでなければ成り立ちませんね。
私はというとお一人様事業部なので有給は取れないし、私が働いていない時間はRPAを動かす事ぐらいはできるものの、基本的に仕事はストップ。
ということでこの日の興行は2日にわけて視聴すると心に決めておりました。
ということで今回のブログは、3/24(火)に行われたフェニックスバトルの観戦記、vol.1です。

3/24(火)フェニックスバトル
日本フライ級タイトルマッチ&OPBF東洋太平洋王座決定戦
野上翔(RK蒲田)7勝(4KO)無敗
vs
浅海勝太(MR)14勝(7KO)13敗
前々戦で永田丈晶を破って日本王者となった野上、ようやく初防衛戦。この初防衛戦にOPBFのタイトルもかかる、というのは運が良いですね。
対する浅海は勝ちと負けを交互に繰り返していますが、その27戦にも及ぶキャリアはどれも濃密で、かなり手強い相手ですね。前戦で挑戦者決定戦を勝ち抜き、日本王座への挑戦権を得ています。勝てば王座初戴冠で一気に2冠というモチベーションの上がる一戦です。
初回のゴング、まずは互いに距離を探り合いながら、若干サウスポー野上がプレス。浅海はサークリング、ほとんど当たる距離にならない展開の中で、先に奥の手を届かせたのは野上。
浅海はまずはしっかり見ていくスタイルで、まだ仕掛けません。浅海はこのラウンド、まずは捨てた感じでしょうか。
2Rに入ると先に仕掛けたのは浅海。鋭いワンツーを放ちます。このワンツーを見せてから、ステップインのフェイントを使いながらも、やはり野上に対してカウンター狙いでしょうか。
野上はジャブの軌道を工夫しながら浅海を煽り、ちょっと攻め手は見つからないまでも色々と試しています。
3R、前ラウンドの後半あたりから、浅海が頭を振ってプレス。野上はそこにカウンターを狙う展開、あるべき姿に落ち着いたというイメージです。
浅海が入った所に野上はコンビネーション、待つ間もやや変則的な動きで浅海を幻惑、浅海は随分やりづらそうではありますが、いくしかないのではないでしょうか。
4R、野上がポンポンと良いリードを放っていく分、浅海はちょっと攻めきれません。思い切って入る場面が少しずつ出てきた浅海、ここは被弾覚悟でいくべきでしょう。
野上の左は非常にキレてますね。この左が浅海に着弾、クリーンヒットしないまでも、これは効果絶大でしょう。
5R、野上が若干距離を詰めたか、そうなると浅海も射程圏内に入ります。このラウンドは序盤、浅海のリターンの右がヒット。
野上は深く左を突き刺そうとしているのでしょう、ステップインが強くなっています。
両者ともに手数が増えていく中、野上のパンチアングルが絶妙です。頭の位置も構えも、色々と工夫をこらしながら、終盤には逆ワンツーをヒット。
公開採点は、50-45×3、野上。
6R、ここはもういくしかない朝海、ガードを固めて左右のフックを回します。これで良いと思います。
スキルを上回るのは、いつだって泥臭いボクシングです。
思い切って右から入る浅海、パンチをつないで右をヒット。野上も長い左をヒット、遠目の距離ではやはり野上です。
浅海はもっとパンチをつなげていきたいところ。
後半、相打ちのタイミングで浅海の右がヒット!これは結構危ないタイミング。
7R、ぐいぐいと前にでる浅海。攻めてきたところにバックステップして距離をつくり、左を打つ野上。
浅海のガッツは素晴らしいですが、それに全く飲み込まれない野上は巧い。
8R、浅海がガードを固めてさらに前進。ちょっと立ち位置が悪く、やすやすと回られてしまいます。もうちょっと追い方を考えられれば良いですが、どうしても野上の逃げやすい場所でプレスをかけてしまっていますね。
しかし野上も期が強いのでしょう、近い距離でしっかりと踏みとどまり、パンチをリターン。足が動かないというわけではないと思うので、ここでも上回ろうという事なのでしょうか。
9R、浅海はどんどんパンチをつなげていきます。とりわけ右のオーバーハンドは非常に力強いですね。野上は右に左に動きながら浅海のプレスを回避、しかし距離が近くなったところで浅海の右を被弾しています。
野上の左は浅海がどんどん前に出てくる分、ヒットポイントがずれており、このラウンドにきて浅海は勝機を見つけた感じでしょうか。
後半、バッティングでしょうか、野上が顔をのけぞらせます。若干集中力が切れてきているのか、それとも浅海のしつこさを嫌がっているか。
ラストラウンド、浅海が体で押し込んで野上はロープ際。もう「近づかせない」ことはできなくなった野上、近い距離ではブロッキングでしのぎ、若干の距離をとってワンツー。ポジションを変えての右アッパー、随所に技術を見せつける野上!
それでも浅海は諦めることはく、右をフルスイング!
野上もかなり苦しそう、一発を狙うボクシング。ここでコンビネーションが打てればまた違うのでしょうが、一発狙いはあまりよくありません。
後半、コンビネーションが出てきた野上、浅海は左右を力強く振るいます。
最後の最後まで攻め続けた麻美、野上も集中力をキープして終了。
判定は、99-91×3、勝者は野上翔。ポイント差以上に苦しい試合だったでしょうね。これは野上にとって、良い経験になったのだと思います。
日本&WBOアジアパシフィック・ウェルター級タイトルマッチ
セムジュ・デビッド(中日)9勝(5KO)1敗
vs
浦嶋将之(角海老宝石)6勝(2KO)無敗1分
ニッポンに彗星のごとく現れたセムジュ・デビッド。あっという間に3度の防衛、このタイトルを防衛し続けた先に待ち受けるものが、彼にとって幸運なものであることを願います。
対する浦嶋は元トップアマ、前戦で挑戦者決定戦を勝ち残り、無敗のまま初のタイトルショットです。
初回、落ち着いた立ち上がりになると思っていましたが、両者ともに早々に距離を詰めてコンビネーションを放ちます。
中盤に入ると距離を取るのは浦嶋、そこから互いに右のオーバーハンドを当てあいます。
相手からすれば非常にやりづらいデビッドのボクシングですが、浦嶋はそれ以上に曲者感がありますね。大きく距離をとったり、強く振っていったりと互いにペースを掴ませません。
2R、浦嶋が狙うのはヒット&アウェイ、でしょうか。手数はさほど出ませんが、距離を取った時にはデビッドも届かない距離です。
今日のデビッドはあまり連打が出ず、これはおそらく浦嶋の距離によるものでしょう。
後半、強く踏み込んだ浦嶋の右がヒット。
3R、デビッドがちょっとペースアップ。少し後手を踏んでいるイメージなのでしょう。デビッドのパンチのつなぎは徐々によくなっていきますが、浦嶋も頭の位置を頻繁に変え、自ら攻め入る等してペースを握らせません。
4R、浦嶋が左ボディから顔面への左フックを力強く振っていきます。ただ、インサイドに入りっぱなしにならない浦嶋、しっかりと距離をとって危険な距離にとどまらず、デビッドの攻め気を削いでいます。
後半にも浦嶋は右ストレートをヒット。行きそうで行かない、行かなそうで行く、相手を撹乱する浦嶋のボクシングは素晴らしいですね。
5R、やや焦って攻めているようにみえるデビッド。浦嶋は随分余裕があるようにみえ、中盤には相打ちのタイミングで左フックをヒット。
左を下げて戦うデビッドに対して、浦嶋の右クロスはこれまた脅威ですね。
あ、この試合は途中採点はないようですね。
6R、やや見合う場面がありつつ、デビッドが長いジャブ。中盤には奥の手の打ち合いの展開、後半に入るとコンビネーションを出した浦嶋。
ポジショニングが良い浦嶋、打って下がってカウンター、これは巧い。
7R、バックステップの良い浦嶋、デビッドは空転が多いですね。
デビッドはこの苦しい展開に、ここでまた比較的パンチのつなぎが良くなってきているように見えます。
もみ合うぐらいの距離になっていることもしばしば、それでもここでも印象的なのは浦嶋の下がってのカウンター、でしょうか。
8R、ディフェンシブなスタートを切った浦嶋。デビッドの右にカウンターを狙いましたが、ヒットしたのはデビッドの右、でしょうか。
浦嶋は下がってのカウンター狙いは変わらずで、このカウンターは素晴らしいものですが、その後の動きがちょっと足りないか、デビッドのその後のリターンをもらい始めているイメージ。
初回からかなりの運動量だった浦嶋、ちょっときつくなってきたか。対するデビッドはどちらかというと後半に本領を発揮するボクサー、ちょっと攻守は逆転しているイメージです。
9R、セコンドに気合を入れられたか、ここは浦嶋からいきます。しかしやはり結構キツいか、このラウンドではスリップダウンも。
もつれ合う中でボディを叩くデビッド、ここはさすがのパンチセレクト。浦嶋も疲れを見せながらもそのパンチにはまだまだキレがあります。後半には右をヒット。
ただ、相打ちのタイミングではなったパンチのあとの次のパンチ、これの反応はデビッドの方が速い。こういうのは印象を左右しますね。
ラストラウンド、浦嶋が中盤のリードを守って逃げ切るか、それともデビッドが巻き返すか。
軽打ながらも手数の多いデビッド、しかし浦嶋も負けじと大きなスイング。ちょっとミスブローも多い浦嶋、少し体勢を崩す場面も多くなってきています。
最後まで振り抜いた浦嶋、最後までしっかりとしたワンツーを放ったデビッド。
判定は、97-93浦嶋、95-95×2、ドロー!
セムジュ・デビッドがドロー防衛!
これはなんと。。。浦嶋の勝利かと思いましたが、デビッドが薄氷のドロー防衛!これはちょっと厳しい採点ですね。。。デビッドが獲ったラウンドももちろんいくつかありましたが、5ラウンドもとったかというと。。。
前半は4-1くらいで浦嶋だったような気がしますが。。。
ともあれ、浦嶋将之、今後も注目ですね。これは再戦案件ではないでしょうか。
日本スーパーフェザー級タイトルマッチ
奈良井翼(RK蒲田)17勝(12KO)2敗
vs
砂川隆祐(沖縄ワールドリング)5勝(4KO)無敗1分
さて、(本日視聴する分の)メインイベントです。あと4試合、というとやっぱりどう考えても詰め込みすぎですね。土日ならまだ良いですけど。
奈良井翼は戴冠してからもう2年近く、立派な安定王者です。それも2連続KO勝利中、そろそろステップアップの時期でしょうか。
対する砂川は無敗のプロスペクトで、現在はフェニックスバトルのスーパーフェザー級トーナメントにも出場中、そんな中でのタイトルショットです。
砂川が勝てばトーナメントにタイトルを持ち込む事になり、より一層盛り上がりますが、ここは奈良井を応援です。
いずれにしろ、パンチャー同士の一戦は、スリリングな戦いになるはずです。
初回、ともに上半身がでかい。まずはジャブの差し合い、砂川がプレス。ファーストヒットは奈良井のジャブ、このリードの差し合いは若干奈良井が上回るか。
2R、ワンツーからの左ストレートをヒットした奈良井。その後も逆ワンツーをヒット、ストレート系がものすごく良い。
砂川の振り切る左フックもものすごく怖いですが、奈良井はこのラウンド、比較的コンパクトにパンチを振るっており、これがコツコツとヒットしています。
近い距離で相手をのけぞらせるジャブも良い。砂川のパワーパンチについてはしっかりとブロッキング。
3R、積極的に攻めていくのは砂川。しかし奈良井は固いブロックとカウンターを用意している分、思い切ってはいけないのかもしれません。一発で倒せる力を持つパンチャー同士の、ヒリヒリした中間距離。
後半、ワンツーから再度に回って左をヒットした奈良井、ちょっとこの動きに砂川はついていけないか。
4R、砂川はペースを変えようとコンビネーションで攻め込みます。しかしここでその間隙を突いて奈良井の左フックがヒット。攻め込まれても冷静な奈良井、近い距離になっても頭の位置、足ごとポジションを変えるステップバック、砂川のパンチを空振りさせています。
砂川の一振りは非常に怖いですが、結構ミスブローが目立っているように感じます。
5R、攻めなければいけない砂川は猛然とラッシュ。しかしここも奈良井のカウンター、これで砂川は止まってしまいますね。
奈良井が良い右をもらう場面もありますが、奈良井は攻めどころがわかっており、そこからすぐに巻き返し。砂川にペースを渡しません。
かなり余裕がある、チャンピオンらしいボクシングを展開する奈良井翼。
途中採点は、49-46、50-45×2、奈良井。微妙なラウンドもありましたが、奈良井の方がヒット数は上、という感じでしょうか。
6R、こうなってくると砂川はとしては苦しい展開。ドローは王者の勝利ですから、最低ダウンを奪わなければなりません。
しかし行けば行ったで奈良井のカウンター、その後にすっとポジショニングを変えられ、追撃が行えません。
それでも砂川の左右はめちゃくちゃパワーがありそうですね。このスイングはまだまだ脅威です。
7R、奈良井が右をヒット。砂川はちょっと打ち気に逸りながらもいけない、という微妙な状況か。
砂川は何を打っていってもカウンター、リターンが返ってくる状況、かなり攻めづらそうですね。
後半にもショートの距離で左フックをヒットした奈良井、終盤にも左のボディから顔面をヒットしています。
8R、中間距離のやりとりで、砂川の右ストレートがヒット!これで奈良井がダウン!!まだ開始して30秒、砂川にとっては大チャンス到来!しかも奈良井にはダメージがありそうです!
攻める砂川、奈良井は迎え撃って左フックカウンター狙い!
若干回復してきたようにも見える奈良井、砂川はちょっと単発で攻めているのがもったいない所。から、奈良井をコーナー周辺に追い詰めて猛チャージ!
奈良井も左フックカウンター!しかしこれまでと違い、砂川はカウンターをもらっても打ち続け、左でこのラウンド2度目のダウンを奪取!!!
ここでも立ち上がった奈良井、しかし残りは1分以上!
砂川は当然いきます!!!奈良井は左フックカウンター!!止まらない砂川、奈良井はジャブで顎を跳ね上げられ、大ピンチ!!押されるような右で膝がガクッと落ちるほどダメージを受けている奈良井、ずるずると後退してロープ際!
当然ここはラッシュの砂川、ここで奈良井の左ボディカウンター!砂川の動きが一瞬止まった所に今度は奈良井がチャージ、右をヒットすると砂川がダウン!!!!!
嘘でしょ!!!!再開後、今度は奈良井がラッシュ!!!砂川が一転して大ピンチ!!!砂川はなんとかサバイブ!!!!
年間最高ラウンド!!!?
9R、奈良井が踏み込んだところに砂川の右!まだダウンシーンはあるのか!?
両者ともにダメージはありそうです。
奈良井はジャブをボディに、砂川の入り際にも左ボディを狙っています。このボディに対して過剰なまでの反応を見せる砂川、ボディのダメージは抜けないでしょう。
しかし奈良井も首の筋肉が限界か、砂川のジャブで思い切り顔を跳ね上げられます。
どっちも苦しい!砂川は明らかにボディを警戒しており、奈良井は顔面への被弾は避けたい。
後半、この両者苦しい中の打撃戦!気持ちが強い!!
行かなければならないのは砂川!しかしそれをさせない奈良井は、終盤にも左ボディショット!
ラストラウンド、ドラマはあるか。
奈良井はボディジャブを打って離れます。そしてボディを警戒させての顔面への右ストレート、大きくサークリングしながら、ヒット&アウェイです。
中盤、砂川は奈良井をロープ際に詰めますが、ここでも奈良井の左ボディカウンターという抵抗にあい、ラッシュを仕掛ける事はできません。いや、ラッシュじゃなくても一発良いパンチを当てれば倒せるかもしれません。
逆にまた左のボディで倒されてしまう危険性もありつつ、攻めなければいけない砂川はグイグイと前に出ます。
いつの間にやら奈良井の足どりはしっかりしており、そのままゴールテープ。
素晴らしい10ラウンズが終了。これがまさかのこの興行のメインイベントではない、という。。。
判定は、96-94×2、97-93、奈良井翼!
とんでもないファイトでしたね。これ現地に行っている人、配信を見ている人、これ、このあとも3試合も見るんですか?
私は時間的にも集中力的にももう限界です。
さて、ということで続きは明日。仕事に戻ります。
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