信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

井上vsカシメロ戦延期、遠きラスベガスの地のこれまでを想う。

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井上尚弥vsジョンリエル・カシメロの3団体統一王座戦が延期。

延期。

中止ではなく、現在の発表は延期。

この「延期」に期待を持って、「ラスベガス」で、日本ボクシング史上最高傑作である井上尚弥の、日本人初とはる「3団体統一戦」が開催されることを願っています。

ラスベガスはボクシングの中心地です。

これまで日本人ボクサーにとってその壁はとてつもなく高く、ラスベガスで世界挑戦をした、もしくは持っているタイトルを防衛した日本人ボクサーは数える程しかいません。

それ程、「ボクシングの首都」とも言われるラスベガスは、特別な場所。井上尚弥には是非その地を踏んでもらいたい。

近年、西岡利晃が切り開き、三浦隆司が熱狂させたラスベガスの地。そこから更に一歩進んで、井上尚弥には、ラスベガスのボクシングファン、世界のボクシングファンを虜にしてもらいたいです。

先行きは不透明ですが、期待してその日を待ちたいと思います。

「ラスベガス」で日本人ボクサーが挑んだ世界タイトルマッチ。

【1978年2月11日 WBC世界ウェルター級タイトルマッチ】

カルロス・パロミノ(アメリカ) vs 龍反町(野口)

世界タイトルマッチにおいて、ラスベガスの地を踏んだ最初の日本人は、龍反町。私もリアルタイムでは見ていませんが、龍反町は輪島功一(三迫)の世界タイトルに挑戦し敗れ、オスカー・アルバラード(アメリカ)の世界タイトルに再挑戦するも敗れる。3度目の世界戦で、ラスベガスのリングに上がりました。

王者パロミノが7RKO勝利で防衛に成功

【1996年12月21日 WBA世界ジュニアフェザー級タイトルマッチ】

アントニオ・セルメニョ(ベネズエラ) vs 葛西裕一帝拳

ウィルフレド・バスケスプエルトリコ)との世界戦に敗北した後、当時としては珍しくベネズエラに武者修行に出た葛西。海外で連続KO勝利、またアウェーの洗礼も受けつつ這い上がり、2度目の世界挑戦がラスベガス。

王者セルメニョが12R判定で防衛に成功

【2011年10月1日 WBC世界スーパーバンタム級タイトルマッチ】

西岡利晃帝拳) vs ラファエル・マルケス(メキシコ)

5度目の世界挑戦を実らせ、世界チャンピオンになった西岡の、7度目の防衛戦。これまでの6度の防衛の中で、5KOという絶好調な王者、西岡。2年前にはジョニー・ゴンサレス(メキシコ)を相手に海外防衛にも成功。強打のラファエル・マルケス戦は、ラスベガスのメインイベントに抜擢されました。

王者西岡が12R判定で防衛に成功

【2014年7月12日 WBO世界バンタム級タイトルマッチ】

亀田和毅(亀田) vs プンルアン・ソー・シンユー(タイ)

メキシコでプロデビューした亀田、前年にWBO世界王者となり、2度目の防衛戦。兄たちとJBCのゴタゴタで、この頃、亀田ジムはライセンス失効、現地プロモーターの都合で試合日程も延びる等、色々ありましたが、無事にラスベガスでの防衛戦を挙行。

王者亀田が7RTKO勝利で防衛に成功

【2015年11月21日 WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ】

三浦隆司帝拳) vs フランシスコ・バルガス(メキシコ)

内山高志(ワタナベ)への挑戦に敗れた後、帝拳ジムに移籍。ガマリエル・ディアス(メキシコ)を9RKOで破り戴冠し、初防衛戦はメキシコで闘う。ラスベガスのリングは初登場ながら、バルガスとの死闘はリング・マガジンをはじめ多くのメディアで年間最高試合の栄誉を戴く。この後も本場のファンを唸らせる事となる、ボンバーレフトのラスベガス登場。

王者三浦が9RTKO敗けで防衛に失敗

【2016年11月5日 WBO世界フェザー級タイトルマッチ】

オスカル・バルデス(メキシコ) vs 大沢宏晋(ロマンサジャパン)

これまでファイトマネーのほとんどを福祉系の団体等に寄付しているという志の高い介護士、大沢の世界初挑戦。当時20戦全勝(18KO)という怪物王者に挑戦。下馬評は圧倒的に王者有利でしたが、大沢も奮戦。

王者バルデスが7RTKOで防衛に成功

【2017年12月9日 IBF世界スーパーフェザー級王座決定戦】

尾川堅一帝拳) vs テビン・ファーマー(アメリカ)

内藤律樹(E&Jカシアス)を二度退けた、尾川の世界初挑戦。アメリカどころか、初めての海外渡航だったそうですが、ディフェンスの名手、テビン・ファーマーを相手に12Rを闘い抜き、僅差の判定勝利。しかし、試合4日前の抜き打ちドーピング検査で陽性反応が出たため(発覚は試合後)、結局は無効試合になりました。

尾川が12R判定勝利も後日の薬物反応にて無効試合

【2018年10月20日 WBA世界ミドル級タイトルマッチ】

村田諒太帝拳) vs ロブ・ブラント(アメリカ)

日本のスーパースター、村田諒太の2度目の防衛戦。村田はタイトル獲得前、既にラスベガスのリングに上がっていましたが、タイトル戦となると初登場。試合は、スピード感溢れる攻撃をしかけるブラント、これまで通り手数の少ない村田。ブラントは村田対策をしっかりとしていて、出入りのボクシングをして、出来が素晴らしかったです。

王者村田が12R判定敗けで防衛に失敗

その他にも、地域タイトル戦、ノンタイトル戦でラスベガスのリングに立った日本人ボクサーはいます。ただ、世界タイトルマッチを行ったボクサーは以上かと思います。(落ちがあったらすみません。。。)

しかし改めて見ると、西岡がラスベガスのリングに立って以降は、コンスタントに日本人がラスベガスの地で世界タイトルを争っていますね。西岡はその前にも海外防衛をしているので、やはり近年において、日本人ボクサー海外進出のパイオニアと呼べる存在だと思います。

boxingcafe.hatenablog.com

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今後はコロナ次第。

コロナウィルスが落ち着いてくれなければ、ラスベガスどころではなく、国内の興行もままなりません。東京オリンピックの開催も怪しくなってきました。

ボクサーの選手生命はそう長くないですし、試合数も年に2〜4試合程度。もしもこの状況が1年も続くようでしたら、ピークを棒に振ってしまう選手もいるかもしれません。

本当に、一刻も早い収束を願うばかりです。

結局のところ、待つ事以外にできそうにありませんが、モンスター・井上尚弥がラスベガスを蹂躙してくれるのを心待ちにしながら、来るべき日に備えていきたいと思います。

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