信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

17階級中、9階級にわたる日本人OPBF東洋太平洋王者たち。今年の展望と期待。(2022年ver.)

2022年のはじまり、現在日本人世界王者は8名。

その8名の世界王者たちの展望を、個人的な期待を含めて好き勝手に書いてみました。

そして今回は私的展望の第二回目、OPBF東洋太平洋王者たちです。

↓第一回目は世界王者

boxingcafe.hatenablog.com

 

OPBF東洋太平洋王座は、アジア・オセアニア圏のWBC傘下のタイトルであり、OPBF王者はWBCの世界ランキングに入る事が多いですね。

ただこのOPBFの本部は現在日本にあり、その分日本人が獲得しやすいタイトルとなっています。管理する国によってランキングの管理等も変わってきますので、世界的にはあまり日の目を見ない地域タイトルながら、日本人ボクサーにとってはありがたいですね。

そして、昔から東洋ボクシング連盟(OBF)として日本人に馴染みの深い王座でもありますので、日本国内での権威はまだまだ高い。

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17階級中、9階級で日本人ボクサーが王座についているこのOPBF東洋太平洋王座のボクサーたちの、今年の展望を私的見解を含めて書いていきたいと思います。

日本人OPBF東洋太平洋王者

ライトフライ級王者 堀川謙一(三迫)

プロデビュー20年を超えた堀川は、2020年、40歳で若き冨田大樹(ミツキ)を圧倒し同王座を獲得。

これまでにも日本、WBOアジアパシフィックというタイトルを獲得してきた堀川の3本目のベルトは、いよいよ世界への切符となりそうな予感もします。

しかし、2021年のリング登場は無し。冨田戦が2020年7月なので、ブランクはもう1年半。今年3月で42歳、衰え知らずの堀川といえど、残された時間はさすがに少ない。

現在の世界ランクはWBAとWBCで、WBAは京口紘人vsエステバン・ベルムデスの団体内統一戦を、WBCは矢吹正道vs寺地拳四朗のリマッチを、それぞれオーダーしています。

この世界ランクも、あまりに試合枯れが続くと維持できません。

 

未だ現役続行の高山勝成(寝屋川石田)、WBOアジア・パシフィック王者の加納陸(大成)、日本王者となった岩田翔吉(帝拳)。新旧が蠢くライトフライ級で、今年どのような存在感を示せるか。勝負の年かもしれません。

バンタム級王者 栗原慶太(一力)

2018年にストロング小林佑樹(六島)との決定戦で戴冠した「スラッガー」。初防衛戦のワルリト・パレナス(フィリピン/森岡)戦では電光石火の1R35秒KO勝利。

波乱万丈の2021年の幕開けは、1/14、井上拓真(大橋)戦でしたね。ここでタイトルを奪われた栗原でしたが、それから約9ヶ月後の10月、中嶋一輝(大橋)を破って王座返り咲き。

その一戦後、井上尚弥(大橋)の相手が決まっていないとの情報を受けて12月開催の興行の対戦相手に立候補する等、まさに本物志向は頭が下がります。とんでもない気概を持ったボクサーですね。この心意気に惚れないボクシングファンはいないんじゃないか、と思うほどです。

 

栗原本人は、自身のYoutubeで、気になるボクサーとして堤聖也(角海老宝石)の名前を挙げていますが、堤は日本タイトルの決定戦、澤田京介(JBスポーツ)vs大嶋剣心(帝拳)の勝者に挑戦すべく爪をといでいる状態、実現可能性としては高くありません。

OPBFのランカーを見渡すと、栗原にとってメリットのある相手は比嘉大吾(志成)、そしてWBOアジア・パシフィック王者の西田凌佑(六島)くらいでしょうか。

比嘉は応援に困るので個人的にはやってもらいたくないですが、西田との一戦は非常に興味深い。勝ったほうが世界へ、ということで良いと思いますので、是非2021年の前半に栗原vs西田のアジア最強決定戦を開き、その後井上尚弥が返上したバンタム級タイトルを狙って、挑戦してもらいたい。

井上拓真へのリベンジ戦も希望していますが、是非それぞれがその位置まで登り詰め、統一戦として行えればこれ以上なく盛り上がるのではないでしょうか。

ということで今年の期待は、西田戦と、海外でのランカー戦をお願いしたい。

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スーパーバンタム級王者 勅使河原弘晶(三迫)

2021年、個人的なショック・オブ・ザ・イヤーを選ぶとすれば、勅使河原弘晶vsマーロン・タパレスの一戦です。あれは本当に立ち直れないほどのショックを受けました。。。

1年2ヶ月のブランクが響いたのか、初の海外戦ということが響いたのか。私はたまたまの噛み合わせ、不用意な一発をもらってしまった、という解釈ではありますが、心の底からそう思っている、というよりも、そう信じたい気持ち。

個人的にはてっしーにはここからまた這い上がってもらいたいですが、この先はこれまでよりも更に茨の道。

どこかで強豪との対戦により、評価とランキングを上げなければいけませんが、ここで「海外への挑戦」を諦めないでもらいたいです。

てっしーの所属する三迫ジムは、あまり海外との交渉がうまくない印象。自ら進んで海外での試合を組むジムではないイメージですが、てっしーには海外で戦ってもらいたいです。

後楽園ホールの人気者であるうちは、世界ランクは手に入りづらい。現在IBF10位のみ、となってしまった世界ランクでは、この階級での世界挑戦は夢のまた夢。

なるべく早くに再浮上してもらいたいと思うので、2022年も勝負の年。是非ともリスクを背負ったマッチメイクを見せてもらいたい。

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フェザー級王者 清水聡(大橋)

言わずと知れたロンドンオリンピック銅メダリスト、清水聡。デビューからわずか4戦目の2017年10月に手に入れたOPBF王座は、現在まで6度の防衛。

2021年は1試合のみでしたが、WBOアジア・パシフィック王者だった森武蔵(薬師寺)との統一戦はインパクト大。ダイヤモンドレフトを当てまくり、判定勝利を飾りました。(WBOアジア・パシフィックのベルトは返上)

国内最強を証明した清水のゆく先は、明らかに世界タイトル戦線。エマニュエル・ナバレッテ(メキシコ)への挑戦を交渉中だとか、色々と囁かれたりはしたものの、結局決まらなかったようです。

2022年は世界挑戦、もしくはそれに準ずる挑戦者決定戦等、自身のキャリアを進める事のできる年になることを期待したいものですね。

WBAレギュラーのリー・ウッド(イギリス)はマイケル・コンラン(アイルランド)戦が3月に決まっており、スーパー王者のレオ・サンタ・クルス(メキシコ)はタンクに痛烈なKO負けを喫してからの復帰戦を2月に行う予定です。

WBC王者のゲイリー・ラッセルJr(アメリカ)はマーク・マグサヨ(フィリピン)を迎えての防衛戦が1/22、WBO王者のエマニュエル・ナバレッテ(メキシコ)とIBF王者のキコ・マルティネス(スペイン)は次戦が未定だと思います。

 

マルティネスに挑戦できれば非常に良いと思いますし、ナバレッテだって充分勝負になるでしょう。ラッセルは1/22の試合で2022年の試合は終わり(笑)かもしれませんが。

コンランがウッド勝って、コンランvs清水のオリンピアン・メダリスト対決なんていうのも興味深い。

ともあれ、今年は世界挑戦を叶えて欲しいです。

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スーパーフェザー級 木村吉光(志成)

2021年は1試合のみでしたが、その1試合がOPBFの王座獲得戦でした。王座決定戦での戴冠とはいえ、対戦相手は末吉大(帝拳)、渡邉卓也(DANGAN AOKI)を立て続けに屠り、評価を高めた現日本王者、坂晃典(仲里)だったため、殊勲の勝利と言って良いでしょう。

内容的にも本当に素晴らしかった。

まだまだきっと向上していけるボクサーだと思うので、ここで満足せず、更に上を目指して精進してもらいたいものです。

 

このスーパーフェザー級は面白い階級ですね。OPBFランクに入っている日本人ボクサーは、波田大和(帝拳)、中川兼玄(三迫)、木村蓮太朗(駿河男児)と木村吉光と同世代のボクサーが名を連ねています。

この辺りのボクサーたちとのライバル対決が実現すれば、非常に興味深い一戦となりそうです。

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ライト級王者 吉野修一郎(三迫)

豊富なアマキャリアを経て、プロデビューしてわずか6戦目で日本タイトルを獲得。これまで6度の王座防衛を成し、その道すがらOPBF、WBOアジアパシフィック王座を獲得し、3冠王者に。

2021年は1試合のみで、期待された三代大訓(ワタナベ)との対戦は実現されませんでしたが、新鋭仲里周麿(ナカザト)を6RTKO、やはり国内で抜きん出ている存在であることを証明しました。

保持する3つのタイトルのうち、日本タイトルのみを返上。いよいよ世界へ打って出ます。

その吉野に立ちはだかるのが元世界王者、伊藤雅雪(横浜光)。この試合はGGGvs村田のアンダーカードとして決定しており、あとは日程を待つのみ。

 

これが順調に行けば春には開催されるので、そこに勝てば海外で戦ってもらいたいですね。三代との一戦も見てみたいですが、やはり先に進む姿を見たい。

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スーパーライト級王者 麻生興一(三迫)

2021年12月、アップセットで王者となった麻生。2006年デビュー、長くA級で戦い、日本王者となったのが2017年2月で、陥落したのが同年12月。そこから這い上がり、OPBF王座を初戴冠した35歳は、気持ちで戦うボクサー、いやファイターです。

終わってみれば、モチベーションという面で内藤律樹(E&Jカシアス)とは違ったのかもしれません。

麻生は、この猛烈なファイトスタイルで多くのボクサーを困らせてきました。このスーパーライト級の日本人ランカーを見ると、現日本・WBOアジア・パシフィックの2冠を持つ平岡アンディ(大橋)を筆頭に、岡田博喜(角海老宝石)や永田大士(三迫※同門)、近藤明広(一力)といった元王者たちがひしめき合っています。

 

どのような挑戦者を迎えても、厳しい戦いになりそうな王者ではありますが、またアツい戦いを見せてくれそうですね。

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ウェルター級王者 豊嶋亮太(帝拳)

2021年、最も飛躍したボクサーといえば豊嶋亮太、この名前を挙げるファンも多いのではないでしょうか。

2021年初頭に、長濱陸(角海老宝石)からこのOPBF王座を奪った事を皮切りに、5月にWBOアジア・パシフィック王者だった別府優樹(久留米櫛間&別府優樹)を倒して2冠王者となり、12月には坂井祥紀(横浜光)をしっかりとした形で退けています。

長濱に勝った試合は驚きましたし、坂井には小原佳太(三迫)よりも明確に勝利。

たった1年、たった3戦で、日本のウェルター級トップの評価を不動のものにした豊嶋、本当に素晴らしい1年でした。

とはいえ、本人は「世界」を目指すと公言、2021年を「最も良かった年」とするつもりはさらさらないようです。

ただ、この階級の世界の壁は今、非常に厚い。厚いし、高い。さらに固い。そして重い。

 

このウェルター級で世界を取るには奇跡に近いですが、その奇跡に期待をしたいです。

アジア2冠王者ではあるものの、まだまだ世界的知名度は無いに等しく、ここはやはり海外で大きな試合を経験しなければならない状況でしょう。

個人的には、小原佳太(三迫)との頂上決戦も見たいですが、小原も海外で戦いたいと公言していることもあり、実現は難しそうです。

豊嶋はまだ26歳、焦る必要はありません。2022年は、海外でのお目見え戦の他、地力を養う年としてほしい。

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ミドル級王者 竹迫司登(ワールドスポーツ)

期待のミドル級、竹迫。2021年のリング登場は5月、指名挑戦者国本陸(六島)を迎えての日本タイトルの防衛戦でした。自身の怪我もあり、1年3ヶ月ぶりのリング登場となりましたが、1Rで試合を終わらせます。

国内最強のミドル級を証明し続ける竹迫は、この一戦のあと日本タイトルのみを返上。

日本王座を防衛し続けても、世界ランクに反映されることはないからだと思われます。

この重量級においては、もしここから先に行こうとするならば、やはり海外で戦わなければなりません。

先輩である井上岳志(ワールドスポーツ)の海外での試合にも随行させてもらっているようなので、今度は自身の海外戦を叶えてもらいたいですね。

世界ランクはWBCの下位に入っているのみなので、ここから次々とアピールしていかなければならない状況。今年は少なくとも1戦は海外での試合に挑戦してもらいたいですね。

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海外選手を呼べない状況をなんとかしてほしい

まだまだ続くコロナショックのおかげで、2022年1月現在、日本は鎖国状態。

コロナはなくならないので、上手く付き合っていかなければいけませんが、鎖国はいただけないですね。

徹底した検査と隔離で、もう少し自由に出入りできるようになれば、OPBF王者たちも外国人ボクサーとの防衛戦も行うことができると思うのですが。

コロナにより、日本人対決というのは多くなりましたが、「まだ、このタイミングではない」と考えているボクサー、陣営は多そうです。この鎖国状態が何とかならないと、OPBF王者たちがキャリアを積むのはなかなか難しいかもしれませんね。

OPBFタイトルを保持しながら、世界へのステップアップを目指す王者たちは、階級にもよりますが国内ではなく海外での試合を視野に入れていかなければいけません。非常に厳しい時代になったものです。

 

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