信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【観戦記】尾川堅一vsジョー・コルディナ!!階級最強、シャクールへの挑戦権は何処?

6/5(日)、とうとう始まった日本人世界王者の3連戦。

まず登場するのは、完全アウェーで初防衛戦に臨む尾川堅一。

イギリス・ウェールズでの防衛戦であり、対するはウェールズ出身のジョー・コルディナ。

非常にまとまりの良いボクサーで、総合力が高く、穴が少ない、さらにアグレッシブで良いボクサーです。その小さな小さな穴を、クラッシュライトで大きくして、倒すかそれに相当する圧勝で12Rを終えられるか、というかなり厳しい戦いを強いられるであろう尾川。

イギリスはホームタウンデシジョンの宝庫(あくまでもイメージです。)。

それでもなお、尾川堅一の一発に期待しています。

今回はDAZNで放映された、尾川堅一vsジョー・コルディナ、マッチルーム興行の観戦記です。

 

6/4(日本時間6/5)イギリス・ウェールズ

IBF世界スーパーフェザー級タイトルマッチ

尾川堅一(帝拳)26勝(18KO)1敗1分1NC

vs

ジョー・コルディナ(イギリス)14勝(8KO)無敗

英国人はずっと歌っていますね。スウィートキャロラインの大合唱から、コルディナの入場曲も合唱。そしてさらには尾川の入場時も、合唱しています。ただこれは尾川の入場曲を合唱しているわけではなく、別の曲。要はただの邪魔ですが、これもアウェーの洗礼の一つなのでしょう。

 

あまり聞きなれないウェールズの国歌(と言って良いのか?)が流れた後、君が代。

リングアナのディアマンテ氏がいつもの説明をしている時も、ずっと歌う英国人。声枯れないのかな。

コルディナに大きな大きな歓声の起こる選手コール、そして尾川のコールには当然ブーイング。尾川は全く臆しているように見えないし、堂々としたものです。非常に落ち着いています。

初回のゴング、がなる前までしっかりと歌う観客、そしていよいよゴング。

初回、ともに非常に動きが軽やかで、キレも素晴らしい。行くぞ、とフェイントをかける尾川、コルディナは非常に反応もよく、バックステップの準備もできています。やはりこれは一筋縄でいきそうにありません。

序盤、尾川の薙ぎ倒すような右はガードの上、しかしこのパワーを感じてくれれば有難い。

尾川がボディジャブを放てば右のリターンを狙うコルディナ、その後も非常に鋭いジャブ。

 

このジャブに対して尾川のリターンも速く、そして鋭い。これは好試合が期待できそうです。

ジャブではややコルディナが上か?と思ったところで、尾川は強いワンツー、これもコルディナはしっかりとブロッキング。ただ、こうして固まってくれれば尾川は攻めやすいかもしれません。カウンターには気をつけなければいけませんが。

非常に緊張感のある立ち上がり。尾川の調子も良さそうです。

2R、やはりコルディナはジャブが良い。思ったよりも伸びてくるのか、致命的なヒットこそないものの尾川の顔面に届くこともしばしば。

尾川はジャブボディからワンツーと攻めるも、コルディナのディフェンスはやはり非常に良い。離れた距離では左手を下げ、ややルーズ目に構えるコルディナですが、近い距離や相手のパンチが届く距離ではすぐさまハンズアップ、ブロッキングにも非常に優れています。

 

そして1分過ぎ、コルディナのワンツーがクリーンヒット!

尾川はそのまま仰向けにダウン!立ちあがろうと必死にもがくも立てません!!!

レフェリーはここで両手を交錯、試合がストップ!!!

ジョー・コルディナ、2RKO勝利でIBF世界スーパーフェザー級王座を初戴冠!

なんという、フィニッシュ。。。

スロー映像が流れると、ジャブを打つと同時にほんの少し膝を折り、ボディへのフェイントをかけての顔面への右ストレート。このフェイントに反応した尾川は左手でパーリングを試みたところで左顔面が空いてしまい、そこに一撃必中の右ストレートが決まりました。

見事に顎に入ったこの右を、尾川は全く見えていなかったように見えました。

これは大変なショック。。。

多分、何が起こったかわかっていないと思います。

一時的に記憶が飛び、今、自分がどこにいるか、何をしているか、断片的に飛んでいるかもしれません。

尾川の調子は非常に良く見えましたので、それだけに非常に残念。

 

尾川の反応が良かったからこそもらってしまったパンチ、とも言えますし、反応が良いからこそこれまでステップとパーリングで何とかなってしまっていた尾川のウィークポイントを、そこを研究してなのかコルディナがついた一発、とも言えます。

ここはディフェンス(の相性)の差、と言わざるを得ません。

コルディナはしっかりとブロッキングするタイプであり、尾川の一発を体に当てさせながらも軽減していました。尾川は、フィニッシュパンチ以外にも、浅めとはいえジャブをいくつかもらっており、やや距離感に問題があったかもしれません。これは、コルディナのジャブが良く伸びて来たから、なのかもしれませんが。

その距離感を調整できないまま、迎えてしまったあの右ストレート。

これは悔しいですね。。。

 

この負けは非常に痛いし、尾川を応援していた私としては落ち込みますが、今回はジョー・コルディナが素晴らしかった。

尾川の反応の良さを利用し、ディフェンスの穴を見事に利用した素晴らしいワンツー。

「何度も練習してきた」と語るこのパンチは、戦う前に既に尾川を丸裸にし、鍛え抜いた執念のこもったパンチだったのでしょう。

このことは、研究熱心さと勤勉さ、本人と陣営を含めたリングIQの高さを証明するものだと思います。

尾川が倒れた時、あの時のノックアウトがよぎりました。

井上尚弥vsファン・カルロス・パヤノ、あの時のパヤノの「倒れ方」です。

あの時の井上の右ストレートは閃きであったのかもしれませんが、今回のコルディナのワンツーは修練を積み重ねた末に体得した、対オガワ専用のウェポンだったのでしょう。

 

ともかく、素晴らしかったジョー・コルディナ。賞賛しか浮かんできません。

もしかしたら、もしかしたらですが、シャクール・スティーブンソン(アメリカ)を苦しめられるボクサーなのかもしれません。

敗れた尾川。。。は、調子も良さそうでしたし、初回の動きは非常にキレていました。

正直、この結末は想像していませんでしたが、終わってみれば、互いに切れ味の鋭い真剣を持った、一撃で試合が終わる切り合いでした。あのコルディナにもらったような右ストレートを、尾川が先に当ててほしかった。

兼ねてから「負けたら引退」を仄めかしていた尾川ですが、この「真価を発揮する前に終わってしまった試合」を最後にするのは非常に惜しい。

個人的な思いを無責任にいうと、やはりカムバックを期待してしまいます。

ともあれまずはゆっくり休んで、話題は「進退」となるでしょうから、熟考してもらいたい。

 

セミファイナル

セミファイナルは英国期待のプロスペクト、ゼルファ・バレットが登場です。

私は朝6:00に起きてDAZNをつけたので、このセミは途中からでした。

が、このメインを見た後では中々見返す気にはなりません。

予想通り、打って離れてのボクシングを展開するバレット、今日はいつもより少しアグレッシブか。途中からでしたが、危なげない試合運びで完勝。

多分、メインで尾川が勝っていれば次の挑戦者となっていたと思いますが、どうなるか。

コルディナとバレットは同国人、とはいえ、ウェールズとイングランド、これは盛り上がる戦いです。コルディナの次戦は、無難な初防衛戦か、それともこの英国人ライバル対決か、それとも統一戦、シャクール・スティーブンソンか。

スーパーフェザー級は、シャクール・スティーブンソン一強。そこに風穴を空けられるのは、もしかすると(その可能性は高くありませんが)、このジョー・コルディナなのかもしれません。

 

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