今週末はオレクサンドル・ウシクvsタイソン・フューリー2です。
やっぱり初戦ほどの注目度はないかもしれませんが、この戦いでウシクが勝利すればファイター・オブ・ザ・イヤーは間違いなくウシクであり、もしフューリーが勝てばウシクはP4Pキングの座を降りなければならないでしょう。
前戦はエキサイティングではなかったですが好勝負であり、今戦も同様に好勝負になるでしょう。
この戦いは日本時間12/22(日)、DAZNで放映されます。
そしてその前日は日本では3150FIGHT、そして全日本新人王決定戦。
ということで今回のブログは12/21(土)に行われる3150×LUSHBOMUのプレビューです。

12/21(土)3150×LUSHBOMU
スーパーフライ級8回戦
横山葵海(ワタナベ)vsデンマーク・ケビド(フィリピン)
メインイベントは8回戦。拓大出身の横山、プロ2戦目ですね。
横山は拓大の主将を務め、全日本選手権優勝経験もあるボクサーですが、2戦目で8回戦というのはA級デビューなのでしょうか?この辺りはよくわかりません。
ともあれ、このデンマーク・ケビドは2度目の来日ながらも、前戦が2R負傷ドローということでまだよくわからないボクサーです。横山の圧勝を期待しましょう。
但馬ミツロ(亀田)
セミファイナルには但馬ミツロが登場、ロスマン・ブリトというベネズエラ人との一戦です。但馬は前戦での初黒星からの再起戦となります。このブリトは11勝(9KO)1敗という素晴らしい戦績を持っていますが、その対戦相手のほとんどはデビュー戦のボクサーか負け越しのボクサーであり、なかなかこの戦績通りと測れるものではありません。KO率は高いので、危険ではあると思います。
健文トーレス(TMK)
但馬の前、セミセミに登場するのは健文トーレスです。2024年、本当に大きな飛躍の年になったトーレス、レイマート・ガバリョ、KJカタラジャという2人のフィリピン人トップコンテンダーを破り、いよいよ世界タイトルマッチはすぐそこです。
今回の相手はここ数戦、勝ったり負けたりを繰り返しているタイ人ボクサーで、前々戦ではマーロン・タパレスに初回KO負けを喫しています。ここ最近の「勝った」方の戦いはデビュー戦が2人と1勝3敗が1人、正直誇れる戦績ではないでしょう。
ここまで酷い相手だとトーレスのモチベーションも心配になるレベル、しかもこの階級は上がかなり詰まっており、世界戦は大行列ができており、ちょっと待たなければなりません。
この相手であれば、やはりインパクトは必要でしょう。
そのほかのアンダーカードと配信情報
ミツロにしても健文トーレスにしても、ヒリヒリするようなマッチメイクではありません。
そしてそのほかのアンダーカードでも亀田京之介(TMK)、森脇龍星(KWORKD3)も出ますが、どれもさほど目を引くマッチメイクとは言えないと思います。
そしてこの試合数の多さは、エンターテイメントにも時間をさくLUSHBOMU興行ですから、かなりの長時間興行となるでしょう。
配信開始は12:30とのことですが、普通に試合を消化するだけでもおそらく17:00終わりくらいになりそうですが、そこにまた何時間もエンタメが入るので、終わりの時間はよくわかりません。
しかし今回大変にありがたいのが、第一試合が最も興味深く、そして最もハイレベルであると思われる戦いがセットされており、さらにその第一試合をしっかり見たあとU-NEXTに移動すれば、全日本新人王決定戦の第一試合に十分間に合うという時間配分なのです。
ちなみにこの3150×LUSHBOMUはABEMA.TVで配信です。ABEMAプレミアムに加入しておけば見逃し配信も観れるのでおすすめ。広告ありのプレミアムプランも登場して、安価に契約する術もあるようです。
ちなみにABEMAプレミアムに加入するなら今です。
年末にはフェルナンド・マルティネスvs井岡一翔2も控え、この大晦日決戦はライブ視聴できない人も多いのではないでしょうか。(私はもちろん無理です。)なのでここでABEMAの見逃し配信も活きてくると思います。
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第一試合
IBF世界スーパーフライ級王座決定戦
ウィリバルド・ガルシア・ペレス(メキシコ)22勝(13KO)5敗1分
vs
レネ・カリスト・ビビアーノ(メキシコ)24勝(9KO)無敗
試合の「格」としては間違いなくこの興行で最も上ですが、こちらがオープニングファイトのようです。メキシコ人同士の世界タイトルマッチとはいえ第一試合、というのは「ボクシングそのもの」を楽しむのではなく完全なうちわ盛り上がりである日本のボクシング界だからこそかもしれません。
ほかの国であれば、もう少し良い場所に持ってきそうなものですが。
ともあれ、この試合はフェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)が返上した王座を巡っての王座決定戦です。この2人のボクサーは非常に運を持っています。
亀田和毅にプロモートされるレネ・カリストは、おそらく規律の正しい、よくトレーニングに励むメキシカンなのでしょう。そうでなければ、亀田がプロモートすることもトレーニングを見ることもないであろうからです。
そしてこの恵まれたメキシカンは、2016年にプロデビューしたのち、プロ3戦目までは全員がプロデビュー戦を迎える選手を相手にして、その後は負け越しの相手と戦いキャリアを積み、それなりの相手と戦うようになったのは2022年頃からでしょうか。
前戦でシコ・ンクトーレ(南アフリカ)に勝利したのがキャリア最大の勝利であり、他に強豪相手の勝利はありません。
そして私が注目したいのはもちろん、ウィリバルド・ガルシア・ペレス、「メキシコのロッキー」と題され、34歳にして世界初挑戦の切符を掴んだボクサーのことです。
'Mexico's Rocky' Willibaldo Garcia Perez lands 115lbs title fight
大事に育てられてきたと思われるカリストと違い、このガルシア・ペレスはデビュー戦を勝利も、2連敗、その後ノーコンテストを1戦挟んで判定負け、ここまでで5戦1勝3敗1NCと非常に散々なスタートを切っています。ちなみに、ここまでの期間はわずか8ヶ月。
曰く、「誰かの保護下におかれることもなく、適切な方法で宣伝されることもない」「彼らはただ、さまざまな試合に放り込まれるだけ」だったそうです。
ちなみにこの3敗目は127lbsほどで戦っています。
その後ようやく勝ちを積み重ねたガルシア・ペレス(たまたまなのか、勝てる試合を組まれた、が正しい表現のように思う)は、2020年にのちのWBC世界バンタム級王者、アレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)に0-2の判定負け。その翌年はポール・バトラー(イギリス)に1-2の判定負けを喫していますが、それ以来は勝ち続けており、現在10連勝中です。ちなみにバトラー戦は試合の1週間前くらいに決まった代役としてリングに上がっています。
サンティアゴと戦ったWBCインターナショナル王座戦、バトラーと戦ったWBOインターナショナル王座戦はウィリバルド・ガルシア・ペレスにとって大きなチャンスでした。
しかし、この両試合はバンタム級での戦いであり、このガルシア・ペレスが本当に自信があったのは115lbs(スーパーフライ)での戦いであったと語っています。←ショーン・ギボンズがね。だから話半分でも良いかもしれません。
ともあれ、このガルシア・ペレスを救ったのは誰あろうショーン・ギボンズであり、ギボンズのラテン興行に出るようになってから長い時間をかけながらも強豪をかき分けて、時に跳ね返されながらも前に進み、世界初挑戦のチャンスを掴み取った34歳。しかも、相手はあの怪物、フェルナンド・マルティネスでもなければジェシー「バム」ロドリゲスでもない、レネ・カリスト・ビビアーノという同国人です。これは彼にとって、過去最大で最後のチャンスとなるかもしれません。
ここに勝利した後は、大きな道が開けるキャリアです。
まず一つは、軽量級のスター、ジェシー「バム」ロドリゲスがいる階級であり、さらに彼が王座統一戦を希望しているという事実。
軽量級の本場とも言える日本で戦えるという事実。
フェルナンド・マルティネスvs井岡一翔2がこの戦いの10日後に行われること。
その日本にはスーパーフライ級のコンテンダーが多く、また日本で戦える可能性もあること。
誰も期待しないところから世界のトップに駆け上がる、そんな夢のような物語を体験できるかもしれません。
ただの「メキシコ人同士の世界タイトルマッチ」、「日本人に馴染みの深いスーパーフライ級の世界タイトルマッチ」、それだけではない、人生大逆転の物語がここにあるのかもしれない。
もしくは、現実というものはドラマティックではないのかもしれない。
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