信太のボクシングカフェ

信太のボクシングカフェ

ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

オシャーキー・フォスターvsスティーブン・フルトン、2度の延期を経て12/6PBCファイトに合流。アリムハヌリvsララのミドル級3団体王座戦も!

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

リヤドシーズンは2周年を迎えたとのこと。

2023年10月28日、タイソン・フューリーvsフランシス・ガヌーというキワモノファイトを皮切りにしたこのシリーズは、今や世界のボクシング界になくてはならないものへと発展しました。その実績は、フューリーvsウシク、ベテルビエフvsビボル、カネロvsクロフォードと枚挙に暇がありません。

さて、そんなリヤドの波に乗り遅れている最も最たるものは、PBCです。

Showtimeを拠り所にしてきたPBCは現在Amazon Prime Videoにそのプラットフォームを移し、ときにはリヤド興行に出るボクサーもいるにはいますがその多くはPBCが囲っている、という半鎖国状態。

そんなPBCですが、大スター(ほぼ)不在ながらも好カードを提供しているといえますが、それでもそれは一般まで浸透するようなものではありません。喜ぶのは、ボクシングが好きでたまらない一部のファンのみです。

 

 

 

そして、セバスチャン・フンドラvsキース・サーマンがなくなった途端、その興行自体が飛んでしまうという(PPVファイトとしての)層の薄さ。

PPVじゃなくても良いからファイターたちに戦う場をつくってあげるべきだ、というのはファン全員の希望のように思いますが、結局のところこれはビジネスであり、酔狂でやっているトゥルキ・アラルシクと同じふうに見てはいけません。

ともあれ、今回のブログは12/6、PBCファイトに組み込まれたファイトについて。

12/6(日本時間12/7)アメリカ・サンアントニオ

この日のPBCファイトが発表された当初は、イサック「ピットブル」クルスvsレイモント・ローチをメインに据えたPPVファイト、というもので、流石にそれは弱すぎる、と思ったものです。

 

 

 

この試合にはWBC世界スーパーライト級の暫定王座がかかりますが、現WBA世界スーパーフェザー級王者のローチからすると、2階級アップの試合ともなります。

短絡的に考えると、ジャーボンタ・デービスに負けているクルス、そのデービスと引き分けているローチ、ローチにもチャンスがあるのではないかと考える人もいるのでしょう。

実際、今現在の海外オッズを見てみると、ローチが-240、クルスが+182とローチがトップドッグです。

正気か?と思います。

クルスの突進力は並大抵のもではなく、果たしてローチがそれをさばききれるか、というところが見どころであろうこの戦いは、おそらくタンクと引き分けたという星がそうさせるのでしょう。

ただ、タンクはローチに突進したわけでも、フィジカル勝負をしたわけでもなく、やる気の無い戦いを見せただけです。

クルスは穴の多いボクサーではありますが、下から上がってきたボクサーにやすやすとボックスされるようなボクサーではないはずです。そうであってほしい。

 

 

 

個人的にはクルスがローチに「階級差は甘くない」と言わんばかりのパフォーマンスを見せて、ゴリゴリにつぶしてくれることを祈っています。

ジャニベック・アリムハヌリvsエリスランディ・ララ

そしてこのクルスvsローチのPPVファイトに追加されたのが、ジャニベック・アリムハヌリvsエリスランディ・ララです。

果たして強すぎて、なのか、それとも人気がなさすぎて、なのか、いずれにしろ良いマッチアップが組まれないアリムハヌリですが、なんだかんだ3団体統一戦に臨みます。

アリムハヌリはIBF・WBOの統一王者で、ララはWBA王者、残りのWBCはカルロス・アダメス。

意外なことに、この大人気階級であるはずのミドル級では現在WBAの暫定王座が設定されておらず、それはすなわち、現在のミドル級の人気の希薄さを示すかのようです。タイトルを獲らせたい人気のボクサーがそこにいる場合、WBA(もしくはWBC)が喜んで暫定王座を作って然るべきなのです。(もはや感覚がバグっていますが)

 

 

 

3団体統一王座戦にも関わらず、メインイベントにはならないマッチアップ。

キューバで生まれ育ち、卓越したスキルを持つララですが、もう42歳。足が動かないのか、ここ最近はどっしりと構え、それに比例してパンチャーとしての資質が開花しています。

おそらくもともとフィジカル、パワーはあったのでしょう、スタミナの温存なのか現在は足を止めてしっかりと打ち込む場面が多く、現在4連続KO勝利中です。

当然32歳と若いアリムハヌリが優位ではありますが、「アメリカンドリーム」ララの夢の続きを見たい。がんばれララ。

ちなみにララが勝てば同じPBCファイターであるカルロス・アダメスとの4団体統一戦を組むことは容易でしょう。

 

 

 

O'Shaquie Foster-Stephen Fulton set for December 6

オシャーキー・フォスターvsスティーブン・フルトン

そして、何度も延期という割を食ったこの試合が、今度こそおそらく本当に開催されます。たぶん。

WBC世界スーパーフェザー級王者、オシャーキー・フォスターに、WBC世界フェザー級王者、スティーブン・フルトンが挑むという一戦は、当初は8月、タンク・デービスvsレイモント・ローチ2のアンダーカードで計画されていました。

しかしそのメインカードが流れたことでこの試合は宙に浮き、その後決まった試合はフンドラvsサーマンのアンダーカードで、それもフンドラの負傷により興行自体が消滅。

ともすれば年明けになる、との話ではありましたが、このほど、12/6の試合に組み込まれることになりました。

これで、暫定を含めてですがトリプルタイトル戦、PPVファイトの面目は守れたと言って良いでしょう。

 

 

 

フォスターは昨年11月からのレイオフ期間、つまりは1年以上ぶりの試合。

フルトンは前戦でフェザー級制覇、ブランドン・フィゲロアを再び退けての2階級制覇を達成しており、早々に3階級制覇に挑むことになります。

アメリカンエリートvsアメリカンエリートという構図になりますが、泥水をすすってキャリアを築いてきたのはフォスターの方、多くのことを成し得てきたのはフルトンの方です。

試合自体は、両者のスタイルを考えると面白いものにはならないかもしれません。

しかしそれでも、この試合にはドラマがあり、その後もドラマが続いていく土壌があります。

↓フォスターについては下記

boxingcafe.hatenablog.com

 

 

 

現在、このスーパーフェザー級は、IBF王者、エドゥアルド・ヌニェスとWBO王者、エマニュエル・ナバレッテが対戦合意とのニュースが届いています。

といことは、必然的にその後も王座統一戦の流れになっていくはずなのです。

そうなると、年末にWBAの暫定タイトルを獲得し、正規王者であるレイモント・ローチが返上して正規王者に繰り上がった堤駿斗が、フォスターvsフルトンの勝者と戦う未来も見えてきます。

その後、ヌニェスvsナバレッテの勝者と戦えば、来年中には4団体統一戦の青写真が描けます。

堤がタイトルを有した場合、トゥルキ・アラルシクが頑張るでしょうから、これらの試合の実現はさほど難しい事ではないはずです。

このフォスターvsフルトンは、4団体統一戦の足がかりとなるか。

フルトンは体格面で不利を指摘されていますが、両者ともに体格どうこうで戦うボクサーではありません。どちらかというと、フォスターの気持ちの強さの方がフルトンにとって問題でしょう。

ともあれ、日本のボクシングファンにとっても興味深い存在であるスティーブン・フルトン、そしてその後にも我々にとっても楽しみな試合が控えている事を考えると、この試合は超注目ですね。

 

 

 

【宣伝】

日本で手に入りにくいボクシング用品のセレクトショップやってます。

ぜひ覗いてみてください。

<NEW ITEM COMING>FLYのニューグローブ、入荷しました!

 boxingcafe.base.shop

プライバシーポリシー お問い合わせ