結局、日本のAmazon Prime Videoで北米アマプラのPBC興行は見れるのか、というのは前日になってみないとわかりませんでした。
いつまでもライブスケジュールに載らず、検索をかけてようやくでてきたのは前日。
この情報にたどり着けた日本人は、常日頃から探しているファンだけでしょう。
アマプラが放映するなら、今後予定されている海外ファイトのスケジュールもちゃんと載せてくれたほうがありがたい。
ただ、非PPVファイトについてはちゃんと放映してくれることがわかったので、次回はティム・チューvsジョーイ・スペンサーのはずで、そうすると4/6(日本時間4/7)のはずですね。
ともあれ、今回のブログは日本時間3/23に行われたセバスチャン・フンドラvsコーデル・ブッカーの観戦記。
↓プレビュー

3/22(日本時間3/23)アメリカ・ラスベガス
イライジャ・ガルシア(アメリカ)16勝(13KO)1敗
vs
テレル・ガウシャ(アメリカ)24勝(12KO)4敗1分
37歳のベテラン、テレル・ガウシャ戦を迎えるのは21歳のプロスペクト、イライジャ・ガルシア。人気のヒスパニック系ボクサーがミドル級のトップ戦線に浮上するなら、現在盛り上がりに欠ける階級も注目度を上げるかもしれません。
ともあれ、今日のガルシアのパフォーマンス次第。
初回、互いに攻撃的ではないリードをタッチし合うスタート、からガルシアが左ボディストレート。初回はこのまま過ぎるかと思われた中盤、ガウシャの右ストレートがガルシアにヒット!ガルシアはダウン!!!
ガルシアは笑みを浮かべていますが、これはダメージがあるのではないでしょうか。
その後ガルシアは強気に接近して左右のボディ、このダウンで目が覚めたのか、ボディショットを軸としたコンビネーションでガウシャに攻め入ります。
2R、ガルシアがグイグイとプレス。強い右ジャブからのコンビネーション、低く低く攻めています。ちなみにこのイライジャ・ガルシアはコンバーテッドサウスポー、このリードは脅威なはずです。
ガウシャはジャブ、ストッピングジャブで対抗、ガルシアは巧く上下へ打ち分けて距離を詰めています。
3R、ガウシャが速いコンビネーション。ガルシアは頭を振って直撃を避けていますが、見栄えはあまりよくありません。
しかしガウシャも早々二ダメージを溜めてきたのか、固まるタイミングが増えてきたようなイメージ。終盤、ガウシャは良い右アッパーカウンターをヒットしましたが、ガルシア箱のカウンターに対してももらう準備をしているようなイメージです。
4R、左のボディストレートを多用するガルシアそこに右をあわせるガウシャ。ジリジリと距離を詰めるガルシア、近づいてからは際限なく手がでますが、ちかづくまではガウシャが回転力に優れます。5Rも同様にガルシアは強いプレス、ガウシャは出てくるガルシアにディフェンスする場面もありますが、印象的なカウンターショットを幾度も入れています。
6R、執拗にボディを叩くガルシア、ここまでおそらくポイントはガウシャに流れているのでしょうが、これを続けていくことで逆転できる算段なのでしょうか。そこに対して重要なのはガルシアのタフネスと、ガウシャのカウンターを少しでももらわないことです。
しかしこのラウンド後半、ガウシャは的確なコンビネーションで前に出てくるガルシアを痛めつけています。
7R、ビハインドながらも戦い方を変えない、いや、変えられないガルシア。戦略の幅はあまりない、これはキャリアによるものなのでしょうが、この戦略が通じなかった時のものは用意しておかなければなりません。疲労も感じるガルシア、厳しいか。
8R、ガルシアの手数は落ちており、ガウシャのサイドへの動きは活発化しているように見えます。このままではジリ貧のガルシアは、後半、ガウシャをロープ際まで詰めて左右のボディ。
9R、ガウシャがポジショニング、コンビネーション、カウンターで巧く戦います。ガルシアは届かない上、やはりもうパンチにパワーを感じない状態。
ラストラウンド、最後だからとパワーを取り戻したように見えるガルシアですが、ここまでの展開が悪すぎました。ガウシャもまだスタミナを残しており、スムーズなコンビネーションは健在です。
最後の最後まで攻め続けたガルシアでしたが、その刃は突き刺さらず。
判定は95-94ガウシャ、95-94ガルシア、96-93ガルシア。
なんとまさかのイライジャ・ガルシアの勝利。現地で見ればガルシアのパンチのインパクトが強かったのでしょうか。。。
ヘスス・アレハンドロ・ラモスJr(アメリカ)22勝(18KO)1敗
vs
グイド・エマニュエル・シュラム(アルゼンチン)16勝(9KO)3敗2分
前戦からわずか50日、ヘスス「モノ」ラモスがリングに上がります。アルゼンチンのシュラムというボクサーは未知ですが、アルゼンチンは戦士を生むお国柄。エキサイティングな試合になりそうです。
まず初回、サウスポーのラモスがややサークリング、オーソドックスに構えるシュラムが若干のプレス。かなり発達した上体を持つラモス、タイミングの良い左ストレートを持っています。
中盤に入るとヒットを生んだラモスがプレス、シュラムは右のオーバーハンドに全てをかける、みたいな戦い方ですね。ただこの右オーバーハンドのタイミングは、ラモスの左に合わせるように打ってきており、結構危険です。
2R、明らかなパワー差を活かして攻め入るラモス。このラウンド、幾度も真っ直ぐの左ストレートでシュラムの顔を跳ね上げ、右フックでバランスを崩しています。
ラモスの左が当たるたびに会場では嘆息のような歓声、それでもシュラムもグローブを挟んでダメージを軽減、諦めることはありません。
3R、ラモスは巨体なのにハンドスピードだけでなく、体全体の動きが速いですね。ポジションを変えながらのステップイン、良いポジションをキープしてからの左ボディ、このボディにより上への左も活きています。
シュラムのハートの強さが素晴らしく、打たれてもファイトする姿勢を崩しません。しかし徐々にダメージもためてきているか、ガードの上からでもふっとばされてしまいますね。
4R、シュラムも右ボディストレートを多用して頑張りますが、ラモスは上下の打ち分けが見事で、特に接近戦においてシュラムはなかなか見せ場をつくることができません。
かなり余裕が出ているラモスはパワーで押し込み、このラウンドも優勢。
5R、中盤、ラモスのプレスでコーナーに詰まったシュラムですが、ここで覚悟を決めて打ち合い。この打ち合いは分が悪いものですが、出せば当たるという真っ向からの打ち合いはシュラムにとっても望むところのようで、大いに頑張っています。ラモスにポジションを変えられながら打たれ続けるよりは良いのでしょう。
6R、打ち合いの中にこそ勝機を見出したシュラムは自ら接近して仕掛けます。当然ヒットはラモスの方が良いですが、シュラムのパンチも当たらないでもないから、この選択は間違っていないのかもしれません。
7R、ラモスがワンツーで攻め込み、シュラムをコーナーに追い詰めます。シュラムはコーナーで挑発、ラモスを前に出させて乱打戦に持ち込みます。
ラモスの左右はシュラムにしっかりとヒット、このシュラムのタフネスも本当に大したものです。
中盤、ロープを背にして打ち合いに身を投じたシュラム、右を振ったところでラモスの左フックを被弾、一瞬意識が飛んだようなショットを見て、レフェリーが割って入ってストップを宣告。
ヘスス・アレハンドロ・ラモスJr.、7RTKO勝利!
打たれすぎていたので、ストップは致し方ありません。ともあれ、シュラムはタフで、アルゼンチン人ボクサーとしての矜持を示しました。
ラモスは相手のタフネスにかなり手を焼いた印象ですが、見事なノックアウト勝利。これを倒し切るのはやっぱり素晴らしい。
WBC・WBO世界スーパーウェルター級タイトルマッチ
セバスチャン・フンドラ(アメリカ)21勝(13KO)1敗1分
vs
コーデル・ブッカー(アメリカ)23勝(11KO)1敗
「タワーリング・インフェルノ」セバスチャン・フンドラに挑むは、コーデル・ブッカー。このブッカーにとっては本日勝利できれば、一気に人生を変えられるチャンスでしょう。
それにしたってデカい、2m近い身長のセバスチャン・フンドラ。リングで向かい合う身長差はやっぱり見慣れませんね。
初回、長い長いジャブのフンドラ、ブッカーは大きくサークリング、これだけデカいボクサー相手だと、必然的に動きは大きくなりますね。
他のボクサーと同様、なかなか手が出ないブッカー、フンドラのジャブをパリングしてジャブ、みたいなジャブの交換すら現実的ではありません。
ブッカーのジャブが届く距離になるとフンドラの右フックがしっかり入る距離。お互いにサウスポーだからまだマシかもしれません。
インターバル中、Tallest Boxing Worle Championsというデータがでています。なるほど、タイソン・フューリーが王座陥落したことで、フンドラがNo.1のようですね。
2R、このラウンドも変わらず快調にジャブを出してプレスをかけていくフンドラ。ブッカーも少し慣れてきたか、このジャブをかいくぐってインサイドに入り始めています。
しかしかいくぐったときに目線を切ってしまうと、待っているのはフンドラの左の打ち下ろし。で、このポジションだとブッカーの得意(と思われる)右フックをフンドラの顔面に当てることは困難です。
3R、前半はブッカーがジャブをヒット。しかしこのことに全精力を使ってしまったのか、その後は攻められる場面が多くなるブッカー。
フンドラはジャブに続いて左ストレート、近くなればアッパーも使っていき、どんどんブッカーを追い詰めていきます。ブッカーはかなり限界が近いような動きになってきており、やはり大きな相手であれば普段通りのボクシング以上にスタミナや神経を使うのでしょうか。
4R、動き続けなければならないブッカー、足を止めて顔面を狙う攻撃をするとどうしても上体が浮いてしまいます。しかもショートの距離でのフンドラの回転力はまた脅威で、そもそも以前はこの距離でのボクシングが当たり前だったフンドラはここでも強い。
フンドラは近い距離で左手のアッパーをヒットしたあと、打ち下ろしの左をヒット、これでぐらりときたブッカーはその後マットに倒れ込みます。これがダウン判定、ダメージがあるのだから致し方ありません。
再開後、クリンチに逃げようとするブッカーですが、フンドラはそれを追い立て、長い距離で左ストレートをヒットしたところでレフェリーが割って入り、ストップ。
セバスチャン・フンドラ、4RTKO勝利!
これは圧倒的な勝利でしたね、セバスチャン・フンドラ。グローブのテーピングを取っているのは妹のガブリエラですが、ガブリエラも随分小さく見えます。
圧倒的な強さを見せたセバスチャン・フンドラ、今後は統一に向かうのか。ただ、PBCは他のプラットフォームに比してオープンではないため、王座統一戦を組むのには苦労するのかもしれませんね。
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