11/22(日本時間11/23)はメインイベント級のマッチアップだらけのThe RING Ⅳ。
そのメインイベントは、デビッド・ベナビデスvsアンソニー・ヤーデです。
スーパーミドル級で戦っていた初期の頃、そのパフォーマンスは安定しなかった「メキシカンモンスター」デビッド・ベナビデスですが、最近は本当に安定的に、かつ、素晴らしいパフォーマンスを見せ続けています。
アンソニー・ヤーデは敗れはしたもののアルツール・ベテルビエフと好勝負を演じた強豪ですから、ベナビデスも楽にはいかないでしょう。
いつしか大人になったベナビデスは、今回どのようなパフォーマンスを見せてくれるのか。
ということで今回のブログは、デビッド・ベナビデスvsアンソニー・ヤーデ、WBC世界ライトヘビー級暫定タイトルマッチのプレビュー記事。

11/22(日本時間11/23)サウジアラビア
WBC世界ライトヘビー級暫定タイトルマッチ
デビッド・ベナビデス(アメリカ)30勝(24KO)無敗
vs
アンソニー・ヤーデ(イギリス)27勝(24KO)3敗
「メキシカンモンスター」デビッド・ベナビデスが初めて世界タイトルを獲得したのはもう8年も前のことで、2017年9月のことです。
WBC世界スーパーミドル級王座決定戦でロナルド・ガブリエル(ルーマニア)にスプリット判定で勝利、再戦でも退けています。王座獲得当初20歳だったベナビデスは、このタイトルを薬物検査で陽性反応(コカイン)、これを失います。
その後、アンソニー・ディレル(アメリカ)に勝利して王座を再度獲得、しかしその初防衛戦では体重超過、これまたタイトルを失っています。完璧です。
体重超過したのに3たびスーパーミドル級の王座についたのは2022年のことで、デビッド・レミュー(カナダ)を3RでTKO。
このあたりから成熟してきたのでしょうか、そのパフォーマンスは安定し、薬物&ウェイトオーバーというコンボを成した影はなくなってしまいましたね。
カレブ・プラント(アメリカ)、デメトリアス・アンドラーデ(アメリカ)といった強豪を片付けたあと、ようやくライトヘビー級に進出。
ここまでスーパーミドル級にこだわっていたのは、カネロ戦への一筋の希望を見ていたのかもしれません。しかし、結局カネロは振り向くこともなく、限界が来てしまったという感じでしょうか。
いずれにしろ、ライトヘビー級初戦ではオレクサンドル・グヴォジク(ウクライナ)に完勝、そして前戦ではデビッド・モレル(キューバ)に勝利しています。
腰高でバランスが良いふうには見えませんが、高いガードから驚異的な手数と回転力のあるコンビネーションを持ち、スタミナ、フィジカルのあるモンスター。しかもこのボクサーは強者を恐れずにいるから、過去がどうあれ応援したくなるボクサーですね。
リーチにも体躯にも恵まれたこのベナビデスですが、唯一、恵まれないとすれば階級最強と呼ばれる王者と拳を交えることができていないこと。
スーパーミドル級時代はカネロに避けられ続け(半分は自分のせいでもありますが)、そして今の階級でも、ビボルにもベテルビエフにも挑戦の機会は訪れていません。
結局、暫定王者だったベナビデスは正規王者に昇格、「暫定王者」として持っていた(はず)の挑戦権を今はもう持っていない事になります。
WBAはデビッド・モレルが王者だったので前戦で吸収、ベナビデスはWBCの正規、WBAレギュラーの統一王者、となっているようです。ちょっと意味がわかりません。(WBAにはスーパー王者、ビボル。)
そしてアンソニー・ヤーデ、こちらはベナビデスとは異なるパンチャーです。
爆発力に優れたパワーパンチャーで、とにかく反射神経系のボクサーです。
過去2度の世界挑戦はセルゲイ・コバレフ(ロシア)、アルツール・ベテルビエフ(カナダ)にKO負けを喫していますが、前述の通りベテルビエフにはかなり食い下がり、あの熊をぐらつかせるなど見せ場を作っています。
ベテルビエフからの敗戦後、4連勝。前戦ではリンドン・アーサー(アメリカ)との同い年のサバイバルマッチを制し、トップ戦線に返り咲きを果たしています。
A Real Test
この戦いは、デビッド・ベナビデスが本物であるか、というテストではありません。デビッド・ベナビデスが、この階級の未だ「2強」であるドミトリー・ビボル(ロシア)と、アルツール・ベテルビエフ(カナダ)とタメをはれるのか、というテストです。
ヤーデは誰もが知る強豪ではありますが、スタミナ難があること、打たれ強いとはいえないこと、弱点は明確にあります。
この試合は、よほどのことがない限りはベナビデスが優位であり、かなり高い確率でノックアウト勝利を得るのではないか、と思います。
問題はその勝ち方にあるといえ、ヤーデ、特に序盤、勢いのあるアンソニー・ヤーデをすら完封できるようなプレスをかけられるのであれば、ライトヘビー級という階級において打倒ビボルを果たせる可能性が出てきます。
あのベテルビエフですら苦戦したヤーデを、ベナビデスがどのように倒すのか。
例えば後半KOでは、当たり前すぎてライトヘビー級の新時代の旗手としては物足りないでしょう。それが前半圧倒しての中盤KOであったならば、これはもう今すぐにでもビボルvsベナビデスが見たい、となります。
ボクシングは、世代交代をしていくスポーツです。
カネロ・アルバレスは、ベナビデスにバトンを渡してあげませんでした。同じメキシカンなのに。
ドミトリー・ビボルはどうでしょうか。はたまた、ベテルビエフ戦を挟んだって良いと思います。
いずれにしろ、これからの時代にこのベナビデスが主役となるには、まずはここをしっかりと、また、インパクトを乗せて勝たなければなりません。
その他のアンダーカード!
▼セミファイナルはブライアン・ノーマンJr.vsデビン・ヘイニー
▼セミセミはジェシー・ロドリゲスvsフェルナンド・マルティネスの王座統一戦!
▼PPVのオープニングアクトは、サム・ノークスvsアブドゥラ・メイソンの英米プロスペクト対決!
そしてその他のプレリムス(アンダーカード)には、ヴィト・ミエルニッキ(アメリカ)vsサムエル・ンモマフ(ナイジェリア)といった好戦績のボクサー同士の潰しあい、そしていつものモハメド・アラケイ(サウジアラビア)という名前が挙がっています。
配信はDAZN、3100円のPPVファイトで、配信開始は日本時間11/23(日)AM4:00からです。メインイベントがAM10:04頃とのことですが。この4分ってなんでしょうね。どうせずれるんだから10:00でいいでしょう。
これはなかなかの長時間興行になりそうですね。仕方ないですが。
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