信太のボクシングカフェ

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ボクシングが大好きです。大好きなボクシングをたくさんの人に見てもらいたくて、その楽しさを伝えていきたいと思います。

【2023年を総括】私的ファイター・オブ・ザ・イヤーを考える。

※当ブログでは商品・サービスのリンク先にプロモーションを含みます。ご了承ください。

明けて2024年。

皆様、明けましておめでとうございます。

昨年はこの日記みたいなブログを読んでくださり、ありがとうございました。皆様がこのブログを読んでくださるPV数こそが私の励みになります。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

おかげさまでこのブログも5年目を迎えます。これまで書いた記事数は1317記事だそうです。40代のとんでもない時間をブログに費やしていますね。。。

ということで、新年初っ端のブログは2023年の振り返り、信太的ファイター・オブ・ザ・イヤーです。

 

 

 

あくまでも個人的に、「誰が最も印象的な活躍をしたのか」をピックアップします。

さて、私のようなおっさんは過去試合をたぐってみたとき、この試合が2023年のものだったのかはたまた2022年のものだったのかを答えるのは困難。なので今回も自分で作っているカレンダーを見つつ、思い出しながら書いていくので、はっきり言ってヌケモレがありそうです。

ちなみに2022年はドミトリー・ビボルだったそうです。(当然、忘れていました)

4団体統一を果たした井上尚弥ではなく、ビボルだったということは、やっぱり「個人的にどれくらい衝撃を受けたか」が基準になっているようですね。

↓2022年の総括記事

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さてさて、ということで2023年を振り返りましょう。あ、せっかくなのでファイター・オブ・ザ・マンス(語呂が悪いので以下MVP表記)も決めていこうと思います。

1月

1月は早々に3150FIGHTだったんですね。バラダレスのバッティング事件、谷口がジェルサエムにまさかの敗北から始まっています。タンクvsエクトル・ルイス・ガルシアというのもありましたし、ベテルビエフvsヤードも素晴らしい戦いでしたが、ここで最も印象的だったのは豊嶋亮太vs佐々木尽、ですね。

その後も思えば佐々木は凄かった。佐々木尽は2023年大きく飛躍しましたね。今は怪我の回復が待たれるところ。1月は佐々木尽がMVPですね。

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2月

2月はユーリ阿久井が今をときめくジェイソン・バイソンを相手に完全勝利。当時は世界前哨戦として倒してくれればーなんて思っていましたが、無名でも侮れないですね。「名前が強そう」というだけで選んだらしいボクサーに喰われなくて良かった。

他にもエマヌエル・ナバレッテがリアム・ウィルソンに大苦戦、レイ・バルガスがオシャーキー・フォスターに判定負け、リー・ウッドがマウリシオ・ララ相手にリードしながらの逆転TKO負け。

素晴らしい戦いの数でしたが、ここで私が最もインパクトを感じたのはルイス・ネリvsアザト・ホバニシャン。ホバニシャンのような強敵にしっかりと勝利したネリ、倒すのに必要な嗅覚というのは素晴らしいし、後半に勝負を決めた、という点においても、ネリのベストバウトと言える試合内容だったと思います。

なので多くの方は納得がいかないかも知れませんが、この2月、最もインパクトがあったのはルイス・ネリです。

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3月

千葉開vs栗原慶太2。衝撃決着のリベンジ戦となったこの試合のほか、国内戦では英洸貴vs渡邊海が素晴らしい戦いでしたね。

栗原は背水の陣で臨んだでしょうし、英は地元に評価の高いプロスペクトを迎え、絶対に負けられない戦い。アウェーに乗り込んだ渡邊のことも含めて、本当に素晴らしいマッチアップでした。森武蔵vs渡邉卓也というのも両者にとってハイリスクでハイリターンな戦いでしたね。

海外でもティム・チューがトニー・ハリソンと暫定王座決定戦、そしてデビッド・ベナビデスがカレブ・プラントと戦うなど本物のマッチメイクだらけだった3月。

ここは非常に迷うところではありますが、期待通りのノンストップファイトに終わったブランドン・フィゲロアvsマーク・マグサヨ、この勝者であるフィゲロアに3月のMVPを送りたい。

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4月

4月はとにかくものすごい試合のオンパレードでした。一つはアマプラ興行があり、ここでも佐々木尽が小原佳太を衝撃的なノックアウトで降しています。那須川天心もここでデビュー戦を迎えています。

重岡兄弟が揃って暫定王座決定戦に臨み、暫定ながらも兄弟同時世界王座戴冠という偉業を成し遂げたこと、松本圭佑vs佐川遼という対戦が実現したこと、4/26には日本タイトルマッチが5つも同時開催されたりともうこれは大変な月。

他には吉野修一郎がシャクール・スティーブンソンに挑んだり、「タワーリングインフェルノ」セバスチャン・フンドラがブライアン・メンドサに倒されたり。。。と海外興行も非常に素晴らしいマッチアップが続く中、やっぱり何といっても注目はジャーボンタ・デービスvsライアン・ガルシアというメガ・マッチ。

昨今のPPVにおいて、120万件という数字は群を抜いており、どんなに強いボクサー同士の対戦であってもここまでの数値を叩き出すのは難しいはずです。

同日にはラヒモフvsコルディナという素晴らしい試合もありましたが、やはりMVPというとジャーボンタ「タンク」デービス、ですね。

 

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5月

5月といえばカネロ月間。シンコ・デ・マヨ興行に登場したカネロは、ジョン・ライダーを相手に一人がフルマークをつける大差判定勝利。ただ、アグレッシブに攻めてくるライダーを倒せず、というのはいささか期待外れだったともいえます。

その他にも5/28にはマウリシオ・ララvsリー・ウッドの再戦、そして同日にはルイス・アルベルト・ロペスvsマイケル・コンランと世界タイトル戦がある中で、国内でも堤駿斗がOPBF王座を獲得、とにかくフェザー、フェザー、フェザーでした。

そんな中で大注目、かつ素晴らしいファイトだったのが、デビン・ヘイニーvsワシル・ロマチェンコ。アンダーカードには中谷潤人がアンドリュー・マロニーを素晴らしいノックアウトで降す、というおまけ付き。

ロマチェンコは下り坂と言って差し支えないとは思うのですが、ヘイニーはこれまでで最高とも言えるパフォーマンスを誇示、非常に微妙な判定ながらもロマチェンコに勝利。デビン・ヘイニーが本物の「Undisputed」チャンプとなった瞬間でしたね。

ということで5月はデビン・ヘイニーがMVP。

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6月

井岡一翔がWBO王座を返上し、自らのプライドを賭けてWBA王者、ジョシュア・フランコとの再戦。これはまた見事な勝利で、さすがインテリジェンスの塊です。

高山涼深が日本王座を獲得したり、石田匠がWBA世界バンタム級王座への挑戦権を獲得したりと国内ではステップアップファイトが繰り広げられた月でもありましたね。

ただ、ちょっと衝撃で言うと中嶋一輝vs TJドヘニーにどれも敵いません。TJドヘニーがアンダードッグから復活したこの日、これは本当に衝撃的な決着でした。

海外でもサニー・エドワーズvsアンドレス・カンポス、ジョシュ・テイラーvsテオフィモ・ロペス、ティム・チューvsカルロス・オカンポなどの世界タイトルマッチが目白押し、プログレイスvsソリージャなんていう微妙な内容の世界タイトルマッチもありましたね。なんだか遠い昔のように思います。

どの試合も非常に面白かったし、ドヘニーのインパクトは凄かったですが、実質王座統一戦という格を持った戦いを勝ち切った井岡一翔にMVPを送りたい。

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7月

飯村樹輝弥が日本フライ級王者となり、近藤明広が世界ランカーに勝利、佐々木尽、高田勇仁も防衛。そして海外ではジャロン・エニスが圧巻のパフォーマンス、と諸々ありましたが、結局この2023年7月というのはWBC・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ、スティーブン・フルトンvs井上尚弥と、世界ウェルター級4団体統一戦、エロール・スペンスJr.vsテレンス・クロフォードというビッグマッチに集約されます。

フルトンvs井上戦後、「井上こそがPFPキング」という流れとなるも、そのわずか5日後にクロフォードがとてつもない差を見せつけてスペンスを圧倒。

どちらも「まさかここまで」という差を見せつけての圧巻の勝利、というのは、ある意味でボクシングファンの期待した試合内容でなかった、という意味不明すぎる出来事。

ここは個人的には本当に甲乙つけ難いところではありますが、やはり「スペンス>フルトン」だっただけに、ここはクロフォードがMVPで問題ないでしょう。

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8月

この7月〜8月と言うのは、個人的に事故(トンネル走ってたら大型トラックのタイヤが飛んできて激突された)があったり国体のブロック大会があったりと非常に忙しかったんですよね。

その中で、この8月は谷口将隆vs堀川謙一、芝力人vs大内淳雅といったベテランが非常に頑張る試合が印象的。

海外に目を向けるとナバレッテvsバルデスのメキシカン・スーパーファイトやエマヌエル・ロドリゲスの王座返り咲きなども印象的で、もちろんウシクvsデュボアなんかも素晴らしい戦いだったわけですが、個人的にMVPを送りたいのは井上浩樹。

ウズベキスタンの強豪、アブドゥラスル・イスモイロフを10RTKOした姿、特に劣勢を跳ね返して勝利した姿は「一皮剥けた」と期待せざるを得ない。個人的には平岡アンディよりも井上浩樹です。確実に。

同興行の堤聖也vs増田陸も非常に素晴らしかったですが、ここはやはり井上浩樹かなーと思います。

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9月

9月はアマプラ興行。素晴らしいマッチアップが多いこの興行ですが、この第5弾となる興行は比較的結果が見えていて、おおよそその通りになった、という、あまりサプライズ性のないものでもありました。

その中でも、やはり異彩を放っていたのは寺地拳四朗であり、那須川天心やアンソニー・オラスクアガがファンの期待通りの結果を残せない中、ここをファンの期待する通り倒して試合を終わらせましたね。こういう、「倒すべき相手をしっかりと倒す」ということは非常に難しく、この日、倒すことを期待されていたであろうボクサーたちとは一線を画す、一段上のボクサーだと認識させられます。

海外ではルイス・アルベルト・ロペスvsジェエト・ゴンサレスなどがありました。ロペスはかなり試合間隔短くリング登場ですね。

他にはチャン・ツィーレイがジョー・ジョイスを返り討ち。これは切なかった。

ということでこの月のMVPは寺司健四郎!

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10月

さて、10月。これくらい振り返ってくるともうすでにしんどくなってきます。ボクシングも12回戦の場合、9Rとか10Rが一番きついっていいますもんね。

日本時間10/1にはカネロvsチャーロ。これは内容的に非常にがっかりした試合でしたね。

そこから重岡兄弟による正規王者戴冠劇が続き、ウッドvsウォーリントン、カシメロvs小國と栗原vsサルダール、アリムハヌリvsグアルティエリ、チューvsメンドサ。

世界タイトル戦はもとより、王座統一戦クラスの試合もあったり、日本人にとって第注目の試合があったり。。。ととてつもない1ヶ月でしたね。

オシャーキー・フォスターが敵地でエドゥアルド・エルナンデスを相手に防衛した試合というのは非常にインパクトがあり、タイソン・フューリーがフランシス・ガヌーに負けそうになってボクシングの格をしっかり落としてくれたり、というのもかなり話題になりましたが、やっぱり個人的にはTJドヘニーvsジャフェスリー・ラミド。

明らかにただものではないラミドをまさかのワンパンチKO。これはボクシングの怖さを改めて思い知らせてくれました。

なのでここはTJドヘニーをMVPとしておきましょう。

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11月

11月は飯村樹輝弥の防衛戦、豊嶋亮太や三代大訓といったボクサーたちが挑戦者決定戦を勝ち残り、2024年に繋げたダイナミックグローブ。

フェニックスバトルでは高田勇仁vs森且貴の再戦、というのもまた素晴らしい戦いでしたね。

海外ではシャクールvsデ・ロス・サントスという注目のマッチアップが完全に不発、セミのナバレッテvsコンセイサンは素晴らしい戦いでしたが、いかんせんコンセイサンの運の無さというのは呪われています。他にもニック・ボールがアイザック・ドグボエに勝利する、なんていう個人的にはサプライズに近いような戦いもありましたが、やはりこの11月で最もインパクトを残したのはデビッド・ベナビデスですね。

ベナビデスはデメトリアス・アンドラーデを6R終了TKO、それまで無敗であり、しかも超がつくほど仕留められるイメージの湧かないアンドラーデを倒してしまう(正しくはアンドラーデ陣営の棄権)というのは、ベナビデスの評価をさらに1段階、いや2段階くらい押し上げた勝利だったと思います。

それまでもカネロvsベナビデスは取り沙汰されていたものの、カネロとしてはハイリスクでローリターンなこの試合を受けることは考えられませんでした。しかし、カレブ・プラント、デメトリアス・アンドラーデという強敵二人を連破したベナビデスを、カネロはもう無視できないと思います。

2024年、やっぱり決まって欲しいメガマッチはカネロvsベナビデスです。これが5月のシンコ・デ・マヨなのか、9月の独立記念日なのかは問いません。

ということで11月のMVPは、「カネロ戦待望論」を自らの拳で掴み取ったデビッド・ベナビデスに与えて然るべき。

 

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12月

12月は井上尚弥、これで決まり。

とも思うのですが、他にも本当に素晴らしい、世界に衝撃を与えたボクサーたちはたくさんいました。

ジョーダン・ジルがマイケル・コンランをノックアウトした試合は素晴らしかったし、プログレイスに挑んだヘイニーも素晴らしかった。

ロベイシー・ラミレスにアップセット勝利したラファエル・エスピノサはまるで映画のようだったし、ジェシー「バム」ロドリゲスvsサニー・エドワーズはとにかくバムのパフォーマンスに驚かされました。フライ級に下げてから、イマイチだと勝手に思っていたわけですが、考えを改めざるを得ませんでしたね。

そしてサウジアラビアでも素晴らしい戦いが繰り広げられ、中でもアンソニー・ジョシュアの大復活劇は本当に素晴らしかったと思います。何がきっかけとなったのかはわかりませんが、ここ数戦のジョシュアからは考えられないほど安定したパフォーマンスであり、昔のジョシュアがカムバックしたような雰囲気。

ジョシュアの2024年には期待をしたいですね。

そして大晦日に行われた井岡一翔、堤駿斗、比嘉大吾もここ最近のパフォーマンスの中では最高の勝ち方をしてくれましたね。特に比嘉について、とても嬉しかった。

とはいえ、井上vsタパレスは4団体統一戦でもあり、フルトン戦も含めて井上尚弥のパフォーマンスは群を抜いています。

タパレスは思った以上に狡猾であり、様々な対策をしてこの試合に臨んだのでしょう。しかしそれを真っ向から受け止めての10RTKO勝利は、改めてこの階級に敵なし、をファンの脳裏に刻みつけることになりましたね。タイトルの格、試合内容を含めてやっぱり12月のMVPは井上尚弥です。

セミファイナルの堤聖也vs穴口一輝は国内のファイト・オブ・ザ・イヤーで間違い無いのですが、今はただ、穴口の回復を祈るばかりです。ボクシングチケット.comさんで、穴口への激励賞を受け付けているようですので、余裕のある方は是非送りましょう。

↓激励賞はこちらから

ボクシングチケットドットコム 穴口一輝

 

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FOTY

そういうわけで、1年を振り返ってみました。

振り返ってみると、やっぱりどうしても2人のボクサーに絞られてしまいますね。

それは、テレンス・クロフォードと井上尚弥です。

クロフォードはスペンスに勝利、というだけでなく、あの内容での勝利、というのは本当に筆舌に尽くし難いもの。反面、やはり年間1試合というのは1年を通してのインパクトには欠けるのかもしれません

そして井上尚弥は、スペンスほどの評価では無いにしろ、スティーブン・フルトンという本場アメリカでも評価が高く、当時は間違いなく階級最強の称号を持っていた王者を一蹴、そして「ムロジョン・アフマダリエフに初黒星をなすりつけた」マーロン・タパレスをも倒してたった1年のうちにスーパーバンタム級4団体を制覇、というのは、やはり偉業中の偉業でしょう。一年のうち、統一王者2人に完璧な勝利をする、というのは過去に例を見ない出来事。

 

 

 

自国のボクサーには厳しくなってしまいがち。。。との話もあり、これはなんだか事実っぽいので、なるべくフラットにみた時、2023年のファイター・オブ・ザ・イヤーというのは井上尚弥が適当か、と思います。

次点でいうとテレンス・クロフォード、たった1試合しかしていないにもかかわらず、です。

クロフォードの次はやっぱりデビッド・ベナビデスを推したいですね。

プラント、アンドラーデを連覇というのは通常の年ではFOTYでもおかしくないと思います。

コロナ禍を経て、世界中で大配信時代となり、今年からは巨人・Amazonも襲来するボクシング界。今年いくつか起こった戦いのように、プラットフォームやプロモーターの垣根を超えて、ビッグマッチ、メガマッチが実現するのであれば、今後はFOTYのレベルももっともっと上がっていきそうな感じがします。

 

 

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